Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
所属リンパ節や扁桃をはじめとする二次リンパ器官(SLO)は抗腫瘍免疫の主役である。癌組織内の三次リンパ様構造(TLS)は非リンパ器官で異所性に発生し、SLOと類似した構造を持つ。研究代表者は、頭頸部癌に近接する扁桃とTLSは、発癌・転移を促進するニッチとして機能すると考えた。本研究では、上咽頭癌・中咽頭癌が発生する扁桃と口腔癌が発生する口腔粘膜のTLSとが、癌の発癌・転移にどのように関与するかを解明する。そのためにまず、扁桃・TLSを構成する細胞の機能・活動性を本研究独自の遺伝子発現シグネチャーセットで解析して評価する。そしてその成果を、新規治療法の開発や外科治療の低侵襲化へ繋げる。