Project/Area Number |
23K21505
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Project/Area Number (Other) |
21H03163 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三成 寿作 京都大学, iPS細胞研究所, 特定准教授 (60635332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 雅弘 京都産業大学, 生命科学部, 准教授 (30569231)
高嶋 佳代 京都大学, iPS細胞研究所, 特定研究員 (60620987)
伊達 隆洋 京都芸術大学, 芸術学部, 准教授 (80555029)
岩江 荘介 宮崎大学, 医学部, 准教授 (80569228)
木村 めぐみ 公益財団法人未来工学研究所, 研究センター, 研究員 (50711579)
春日 美由紀 京都芸術大学, アート・コミュニケーション研究センター, 非常勤講師 (60913340)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥14,170,000 (Direct Cost: ¥10,900,000、Indirect Cost: ¥3,270,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 対話型鑑賞 / ELSI / 細胞 / 制度 / ゲノム / ゲノム編集技術 / 再生医療 / 幹細胞研究 / デザイン / 規律 / ガバナンス / パブリックイメージ / 細胞加工 / バイオデザイン |
Outline of Research at the Start |
細胞治療・再生医療、ゲノム研究・医療、合成生物学といった先端医科学三領域が進展する中、「人為的改変を施した細胞」を取り巻く倫理的・法的・社会的課題(ELSI)が複雑化・多様化している。ELSIや規制への課題に対しては、領域ごとの個別的な対応では限界を迎えつつあり、その上、国民的な理解や議論は追いついていない。本研究では、「人為的改変を施した細胞」の作製やその医療応用について多様な人々やモノがどのように結びついているかを領域横断的に明らかにする「細胞志向型アプローチ」を通じて、今後の制度や規範、パブリックイメージのあり方について研究を進め、新たな研究ガバナンスのあり方を展望する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度においては、制度論に関して、「人為的改変を施した細胞」のあり方を問うにあたり、ゲノム解析技術やゲノム編集技術のような先端科学技術の登場に伴う、「ヒトゲノム」の社会的な位置付けやその変化に焦点を当てた。具体的には、国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization: UNESCO)により策定されてきたヒトゲノムに関する宣言や報告書、関連文献について網羅的に分析し、その変化の傾向や課題、今後の可能性について知見を取りまとめた。またこの関連では、付随的に、日本におけるゲノム研究のあり方に対する意識調査の知見について通時的に分析し考察した。さらに、今後の人工知能やゲノム情報の統合的活用に伴う倫理的・法的・社会的含意についても現状を俯瞰しつつ考究した。再生医療や細胞治療といった文脈における臨床試験のあり方に関しても、制度的課題について探求・抽出し補完的対応の必要性について言及した。印象論に関しては、本年度においても、京都芸術大学の関係者と意見交換を図り、「人為的改変を施した細胞」とデザイン、一般の方々との接続のあり方について議論を深めた。また本研究課題で特に着目している対話型鑑賞に関して、昨年度に参加したVTC/VTS日本上陸30周年記念フォーラム2022「対話型鑑賞のこれまでとこれから」(主催:京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター)の内容の書籍化が進められたため、その取組みに協力したことにより、『対話型鑑賞のこれまでとこれから』の出版に至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究領域に関係する規律やデザイン、対話型鑑賞に関して検討を行えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
人由来試料に対する規律のあり方や対話型鑑賞の実践の方向性について検討を行う。
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