IoT機器を活用した在宅腎臓リハビリテーションの遠隔支援システムの構築
Project/Area Number |
23K21550
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Project/Area Number (Other) |
21H03246 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University (2022-2024) Jikei University of Health Care Sciences (2021) |
Principal Investigator |
飛田 伊都子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (30362875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正人 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 客員教授 (70106334)
椿原 美治 滋慶医療科学大学, 医療管理学研究科, 客員教授 (10638026)
猪阪 善隆 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00379166)
廣瀬 稔 滋慶医療科学大学, 医療科学部, 教授 (50286382)
岸村 厚志 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 教授 (60962909)
戸田 満秋 滋慶医療科学大学, 医療科学部, 准教授 (50588267)
多久和 善子 昭和大学, その他部局等, 講師 (70756999)
山下 哲平 東海大学, 医学部, 助教 (50617420)
山本 佳代子 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (40550497)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥15,730,000 (Direct Cost: ¥12,100,000、Indirect Cost: ¥3,630,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 腎臓リハビリテーション / 行動分析学 / 血液透析 / 遠隔支援システム / 在宅支援 / 在宅 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、腎臓リハビリテーションに取り組む血液透析患者の日常的な活動を遠隔支援するシステムを開発し、その有効性を検証することを目的とする。具体的には、腕時計型の活動量計を用いて血液透析患者の日常的な活動を測定し、そのデータを基に継続的な活動を支援するプログラムを開発する。プログラムは、環境を調整することによって望ましい行動を強化・維持する仕組みを有する応用行動分析学を基軸とし、患者のみならず家族や介護者も参加するプログラムとする。血液透析患者自身の日常的な活動を可視化できるデータに変換し、その継時的な活動記録を患者にフィードバックするリモート型支援をシステム化し、活動支援プログラムを提供する。
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Outline of Annual Research Achievements |
血液透析患者は、筋肉減少や運動能力の低下を呈し、血液透析患者におけるフレイルの有病率は、地域在住の高齢者よりも3倍~10倍高く、フレイルによって生じる身体活動の低下は、心血管イベントの発生率や腎機能低下のリスクの増加や生活の質の低下を招き、透析医療費の増大にも繋がっている。そのため近年腎臓リハビリテーションの重要性が認識されており、血液透析患者の日常的な活動の支援は重要である。 そこで、本研究は、腎臓リハビリテーションに取り組む血液透析患者の日常的な活動を遠隔支援するシステムを開発し、その有効性を検証することを目的としている。 具体的には、慢性血液透析患者の日常的な活動を測定するためにウェアラブルアクティビティートラッカー(Fitbit)の装着を依頼し、継時的な活動記録データを収集する予定である。さらに、活動記録データを用いて行動分析学の枠組みで行動への支援(強化)を行うことになるが、2022年度は研究メンバー全員で具体的な介入研究の計画を立案した。コンピューターの使用に慣れていない患者を想定し、可能な限り簡便な方法でアクセスできる方法を検討し(システム開発チーム:廣瀬・戸田・山下・飛田担当)、活動支援プログラムには行動分析学の枠組みを用いてプログラムを立案した(プログラム開発チーム:伊藤・飛田担当)。さらに、二つの透析クリニックに研究協力を依頼し、了承が得られた(システム実装チーム:椿原・猪阪・山本・多久和・岸村・飛田担当)。現在、倫理審査を受審中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、研究計画立案、対象施設への研究協力依頼、倫理審査申請等を行った。倫理審査が承認されれば、透析患者に研究協力を依頼し、順次介入を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は介入を実施しながらデータ収集を行う予定である。約20名の血液透析患者を対象に、活動記録等を用いて行動分析学の枠組みで行動への支援を行う。現在2つのクリニックに研究協力の内諾を得ており、それぞれのクリニックで約10名の対象者を選定する予定である。 対象者20名を介入群10名と対照群10名に割付する。対象者全員に、手首に付ける腕時計式のウェアラブルアクティビティトラッカー(Fitbit)の装着を依頼し、入浴時以外は継続的に装着して日常生活を過ごすように依頼する。さらに、介入群のみに、iPadを用いたリモート型の面談にて支援プログラムを実施する。支援プログラムは、歩数データのフィードバック・歩数の目標設定・称賛で構成され、これらを1回約15分の面談で行う。これを6ヵ月継続し、前半3ヵ月は2週間毎、後半3ヵ月間は1ヵ月毎の頻度で実施する予定である。 主要評価項目は身体機能(握力・膝伸展筋力)、副次評価項目はFitbitによる自動計測:歩行距離、エネルギー消費量、身体活動時間、心拍数、睡眠時間、睡眠時の皮膚温、一般属性として、年齢、性別、体重(ドライウエイト)、身長、合併症、標準化蛋白異化率(n-PCR)、クレアチニン産生速度、クレアチニン、アルブミン、BUN、K、P、GNRI、DW、QOL、日常生活の遂行度を予定している。 現在申請している倫理審査が承認されれば、対象者への説明を開始し、同意が得られ次第開始する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)