オートファジー基質が制御するマイオカインの同定と応用
Project/Area Number |
23K21603
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Project/Area Number (Other) |
21H03326 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
奥津 光晴 名古屋市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80409755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 崇史 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50583176)
岩田 全広 日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (60448264)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
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Keywords | 骨格筋 / 抗酸化酵素 / 運動 / 萎縮 / オートファジー基質 / マイオカイン |
Outline of Research at the Start |
骨格筋が分泌する生理活性物質(マイオカイン)は、体内の様々な器官に作用し生活習慣病を予防する。運動はマイオカインの分泌を促進することで生活習慣病の予防に貢献する。しかしながら、運動がマイオカインの分泌を制御する分子機構と分泌されたマイオカインの生活習慣病に対する予防効果は未だ不明な点が多い。本研究では、オートファジー基質によるマイオカインの産生機構を解明し、運動誘発性マイオカインの新規産生機構の立証と生活習慣病の予防に対するマイオカインの役割の立証を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、運動が骨格筋のオートファジー基質を活性化するマイオカインを探索した。方法は、野生型マウスに運動を実施し、オートファジー基質の活性化を制御するマイオカインを探索した。マウスは運動群と安静群に分け、運動群は自発走行運動を4週間実施し、安静群はその間通常飼育した。運動期間中はマウスの走行距離を測定し、自発走行運動が適切に実施されていることを確認した。運動期間終了後、マウスから血液と走行運動の主動筋である腓腹筋を採取した。採取は、運動期間最終日の一過性の運動の影響を取り除くため運動終了24時間後に実施した。採取した血液は遠心して血清を単離し、腓腹筋は懸濁してタンパクを抽出し、運動によるマイオカインの変動を網羅的に解析した。その結果、運動はマイオカインAが骨格筋および血中で増加することを立証した。また運動によるオートファジー基質の活性化がマイオカインAの発現を調節することを立証するため、オートファジー基質を筋特異的に増強および活性化したマウスを作成し、血液と腓腹筋のマイオカインAの発現を測定した。その結果、マイオカインAはオートファジー基質を増強すると骨格筋のmRNAとタンパクおよび血中のタンパクで増加することを確認した。これまでの先行研究を統合すると、マイオカインAは血管内皮細胞の機能を調節する可能性が期待されることから、次年度以降、血管内皮細胞に対するマイオカインAの役割を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2021年度に計画した研究はほぼ全て実施することができ、次年度までに終了を予定していた筋特異的なオートファジー基質のトランスジェニックマウスの解析も終了した。したがって、当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は当初の計画以上に進展していることから、次年度以降、予定を早めて研究を推進する。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)