Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
上部小腸の栄養素吸収機構は摂食時には働いておらず、絶食時に機能することを見出した。上部小腸は、生体内のエネルギー状態を感知し、栄養素の吸収亢進をオンにすると考えられ、この機構は下部の小腸にはないことが示唆された。本研究ではこれら、上部小腸のエネルギー感知スイッチ機構の生理的意義並び、その分子機序を解明することを目的とする。このために、タイト結合タンパク質欠損動物、小腸オルガノイドなどを用いる。本研究のこれら機能が解明できれば摂食のリズムなど、食生活の科学的根拠に基づいた指針を示すことができるなど新たな食事療法への応用などが期待される。