Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
アルゴリズム設計において,乱択化(randomization)は理論的にも実用上も不可欠な基本技法である.本課題は「ランダムネスは計算にどのように寄与するか?」という問いに対し,とくに計算効率に焦点を当てた理論発展を目的とする.本課題の特色は,決定性計算を決定性過程と捉え,同様に乱択計算を確率過程と捉えて,決定性過程と確率過程の対比をもってランダムネスの計算効率への寄与を測ろうとする点である.この目的に沿って,決定性過程と確率過程の対比技術の開発,ならびにこの技術に関連する応用または基礎研究に取り組む.