Project/Area Number |
23K21723
|
Project/Area Number (Other) |
21H03552 (2021-2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 62020:Web informatics and service informatics-related
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松原 正樹 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (90714494)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 啓 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (40631908)
森嶋 厚行 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70338309)
伊藤 寛祥 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (90875741)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
|
Keywords | クラウドソーシング / 身体性 / 感性 / ヒューマンエージェントインタラクション / 身体リテラシー / 感情リテラシー / 認知工学 / ギグワーク / ヒューマンコンピュテーション |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、人間とAIの認知的徒弟制を実現するクラウドソーシング基盤を構築し、その構築と活用を通じて、人間とAIの学び合いの好循環を起こす可能性と限界を明らかにすることである。身体性の観点の重要性が認識されたため、感情リテラシー、身体リテラシーの教育プログラムについて、研究者自らが体験実践し、どんな特徴が学びに寄与しているかについてクラウドソーシング基盤へ組み込むことを考慮した抽象化を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
人間と人工知能(AI)が働きながら学び合う、認知的徒弟制を実現するためのクラウドソーシング基盤を構築する。近年、クラウドソーシングではキャリア形成のための能力向上が重要課題として挙がっていることに加え、AIエージェントが人間と同じように働き手として参入しつつある。一方向的に人間がAIから学ぶ・ AI が人間から学ぶという研究の前例はあるものの、双方向的な繰り返しが好循環を描くかどうかは明らかになっていない。そこで本研究は認知的徒弟制に基づいて人間とAIの学び合いの好循環を起こす可能性と限界を明らかにする。 2021~2022年度では (1)説明可能なAIとの学びと(2)人間の感性の数理モデル化に取り組んだ。具体的には (1) 群衆とAIのハイブリッド学習に基づく解釈可能なシンボリックルールの生成の枠組を考案した。また、群衆とAIが学び合うためのタスクデザインの検証実験を行った。(2) 人間の感性の数理モデル化においては、 触覚、味覚、嗅覚のような敏感な感覚器官を用いるドメインに対して、回答者の不快感を低減させるエシカル・ベイズ最適化を枠組を考案した。 2年間の効果検証や議論の結果、学びの好循環には内発的動機や感情を考慮することの重要性が示唆され、クラウドソーシング環境でそれらを考慮した基盤作りのため、新たに身体性に関する枠組拡張の必要性が生じた。さらに、ChatGPTをはじめとする生成系AIの隆盛に伴い、AIの位置付けの変化も考慮するという新たな課題も生じた。 2023年度では (A) 2021~2022年度で考案した理論や枠組の検証の継続としてプロトタイプシステムを構築し論文化、知財化をおこなった。また (B) 枠組拡張のための感情リテラシーや身体リテラシーの教育プログラムを体験実践し、内発的動機付けや感情・感性に対する自己認識向上について調査した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画していた研究課題は順調に成果が得られており、新たな身体性に関する研究課題を発見し、身体リテラシーや感情リテラシーの教育プログラムを研究者自らが体験実践し、どんな特徴が学びに寄与しているかについてクラウドソーシング基盤へ組み込むことを考慮した抽象化を行うことができている。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度である2024年度では(A) 2021~2022年度で考案した理論や枠組の検証の継続としてプロトタイプシステムを改良構築し、効果検証のための大規模ユーザ実験を継続する。また (B) 枠組拡張のための感情リテラシーや身体リテラシーの教育プログラムを体験実践し、内発的動機付けや感情・感性に対する自己認識向上について引き続き調査し、クラウドソーシング基盤に組み込めるよう、それらの実践のどんな特徴が学びに寄与しているのかを抽象化することを行う。
|