Project/Area Number |
23K21725
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Project/Area Number (Other) |
21H03554 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 62020:Web informatics and service informatics-related
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Research Institution | Nagoya City University (2023-2024) Shizuoka University (2021-2022) |
Principal Investigator |
山本 祐輔 名古屋市立大学, データサイエンス学部, 准教授 (50625431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 誠 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00646911)
大島 裕明 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 准教授 (90452317)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥15,080,000 (Direct Cost: ¥11,600,000、Indirect Cost: ¥3,480,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 批判的情報探索 / 情報検索と学習 / インタラクティブシステム / ヒューマンファクター / 情報の信憑性 / 情報探索と学習 / ウェブ検索 / データマイニング / 情報の信ぴょう性 / 情報検索 / 批判的思考 / HCI / 態度・行動変容 / インタラクション / 確証バイアス / 情報精査 / 内省インタフェース |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では,批判的なウェブ情報探索を促進・活性化させる情報インタラクション技術の研究開発を行う.具体的には以下の研究項目に取り組む:(1)情報探索行動を内省・改善するためのウェブブラウザ,(2)ナッジを用いた,情報精査態度を刺激する検索結果サマリの生成,(3)批判的情報探索をファシリテーションする「問い」の対話的提示.情報の信頼性を意識していないユーザや偏った情報取得を行っているユーザが,玉石混淆のウェブから批判的に情報を取得するうえで必要となるスキルと態度を無理なく自然に改善できるよう,上記3項目の研究開発に取り組む.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は以下の研究を行った.1つめの研究トピックとして,情報探索中のユーザにより網羅的なトピックの検索もしくは検索中のトピックの詳細化を促すシステムの基礎的設計を行った.これらのうち,ウェブ検索中のユーザに網羅的検索・詳細な検索を促すチャットボットに関する研究成果は国際会議HCI International 2023や日本データベース学会和文論文誌に,博物館における情報探索を促進するシステムについては,the 25th International Conference on Asia-Pacific Digital Libraries (ICADL 2023)に採択された.2つ目の研究トピックは,情報探索中にシステムが提示した情報を受け入れるべきか否かを判断するための補助情報の抽出およびその提示効果に関する研究である.これらのうち,プライバシ保護の観点からウェブページの取捨選択を検討するための情報を抽出・提示するシステムについての研究成果は,電子情報通信学会論文誌および日本データベース学会論文誌に採択された.3つ目の研究トピックは,ChatGPTのような対話的情報検索システムの利用時に,回答の一部をあえて曖昧にすることによってユーザに追加的な情報探索を能動的に行わせるための対話戦略とその効果検証である.こちらの研究成果はFrontiers in Psychologyに採択された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に記載した(1)自身の情報探索行動を内省・改善するウェブブラウザ,(2)情報精査態度を刺激する研究結果サマリの生成,(3)批判的情報探索をファシリテートする問いの提示,のいずれについても,国際会議での発表や学術論文誌への掲載されるなど,一定の成果が得られている.また(1)のトピックについては,ウェブ検索だけではなく博物館における情報探索における批判的情報(展示物)探索に関する研究にも発展し,(3)のトピックについても,チャットボットの対話戦略という観点から当初想定していなかった研究課題についても取り組めた.以上のことから,本研究課題は概ね順調に進捗していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」で述べたように,研究計画書に記載したいずれの研究課題について国際会議や学術論文誌への採録が決定しており,研究プロジェクトを進める上での基礎的な成果は得られている.ただし,3つ目の課題である「問いの提示」については,近年のLLM技術の発展もあり,改善・発展の余地は大きい.今後はLLM技術を活用した問いかけ手法の開発について検討する予定である.また,研究課題(1)(2)(3)で開発した要素を踏まえたウェブ検索とチャットボットなどの対話的情報探索システムの融合や批判的情報探索システムがユーザに与える影響についても検討する予定である.
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