東南アジア大陸部に分布する健康増進効果の高い伝統的香草・果実の原種系統の探索研究
Project/Area Number |
23K21800
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Project/Area Number (Other) |
21H03696 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
中村 貴子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70305564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 繁久 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (30211808)
久保 中央 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60347440)
中村 考志 京都府立大学, 文学部, 教授 (90285247)
倉持 幸司 東京理科大学, 創域理工学部生命生物科学科, 教授 (90408708)
佐々木 梓沙 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (90761966)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 農業経営 / 農村振興 / 環境保全型農業 / 地域食材 / 薬用植物 / 伝統品種 / ハーブ / 香草 / 食品機能性 / 判定試薬 / SSRマーカー / 伝統食材 / 薄荷 / 瓜 / 健康 |
Outline of Research at the Start |
薬用として利用できるある種の薄荷と京野菜の桂瓜には発がん抑制効果と糖尿病改善効果が期待されていますが,日常摂取可能な量で効果を得るためには,成分が濃縮された品種や系統を見つけることが必要です.利用価値の高い薬用薄荷と桂瓜が世界のどこに分布しているのか,その系統特異性とともに現地調査と研究室での解析をしながら見いだします.
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Outline of Annual Research Achievements |
1.カルボンを含有するC型ミントとピペリテノンオキシドを含有するPO型ミントの迅速検定法の開発 強アルカリ試薬が必要なJanovsky反応を用いた判別法よりも現地調査でより安全性の高い判定方法の探索を試みた結果,順相または逆相TLCを用いた方法の開発に成功した.順相TLCにおけるRf値はCで0.51,POで0.60の分離能を示し,C型ミントとPO型ミントの判別には有効であったが,展開溶媒をエタノールに代替すると正確な判定はできなかった.このため,逆相TLCで展開溶媒にアセトニトリルを用いたときの分離条件を参考として,エタノールを展開溶媒に用いたときの分離能の限界値を探索したところ,40%エタノールを展開溶媒に用いたときRf値はCで0.09,POで0.15と分離判定の限界を決定した.このことから,現地でより安全なC型とPO型ミントの判別方法として,逆相TLC(抽出70%エタノール,展開40%エタノール)を用いる方法の開発に成功した.
2.糖尿病者用食材として利用できる桂瓜と同様の特性をもつ瓜の存在の有無の検討 2022年度には低糖質で芳醇な果実様香気成分を高含有する食材候補の中から条件に適合する候補としてタイのタンタイ(長型と丸型)とベトナムのズーボア(普及種と伝統種)をあげることに成功した.2023年度はタンタイとズーボアについて糖分析(グルコース,フルクトース,スクロース)と香気分析(桂瓜に含有する6種の香気成分)をおこない,糖尿病者用食材として利用できるに足る条件をもつか否かを数値化した.その結果,タンタイとズーボアは同属の甘味系メロンよりも低糖質であり,果実様香気成分も高含有することが数値として明らかにでき,糖尿病者用食材として上記観点において利用できる食材はこれまで桂ウリが唯一の食材であったが,このような食材が日本に限らず,世界にも存在する事実の抽出に成功した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ミントの迅速検定法の開発においては新たな安全な方法として逆相TLC(抽出溶媒70%エタノール,展開溶媒40%エタノール)を用いる方法の開発に成功したことと,糖尿病者用食材として新たにタンタイとズーボアが有効であることが数値で示され,研究目的としている対象食材が日本に限らず,世界にも存在する事実の抽出に成功したため.
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Strategy for Future Research Activity |
1.カルボンを含有するC型ミントとピペリテノンオキシドを含有するPO型ミントの迅速検定法の開発においては,逆相TLCを用いた安全な方法を開発できたが,検出には暗所でのUV(254 nm)照射が必要であった.すなわち昼間に収穫したミントの判定はすぐにはできないため,C型ミントとPO型ミントの判別方法としてはやはり呈色反応で迅速に判定できる方法がより望ましいため,安全な試薬のみで実施できる呈色反応を念頭においた検出方法の開発研究を推進してゆく.
2.糖尿病者用食材として利用できる桂瓜と同様の特性をもつ瓜の存在の有無の検討においては,タンタイとズーボアが桂ウリと同様ヒトの嗜好に適合するか否かを判定するため人被験者を募った官能試験を実施する.桂ウリよりもタンタイとズーボアは糖の含有量が高いため,糖含有量が桂ウリジュースと同等になるよう飲料水で希釈したタンタイジュースとズーボアジュースを用いて試験し,希釈したときでも芳醇な香気を維持できるかをあわせて判定した上で,糖尿病者用食材として利用できるに足る条件をもつか否かを判定する研究を推進してゆく.
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Multiple Colletotrichum species cause anthracnose disease on Japanese pickling melon var. Katsura-uri (Cucumis melo var. conomon)2023
Author(s)
Dong-Liang Jiang, Ken Harata, Mami Ogawa, Koji Shirota, Azusa Sasaki, Takako Nakamura, Shigehisa Okamoto, Eun Young Park, Kenji Sato, Yasushi Nakamura, and Yasuyuki Kubo
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Journal Title
Journal of General Plant Pathology
Volume: 89
Issue: 5
Pages: 249-259
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access