Project/Area Number |
23K21821
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Project/Area Number (Other) |
21H03727 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80030:Gender studies-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
高篠 仁奈 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (80507145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
キーニ ミナクシ 東北大学, 農学研究科, 助教 (20868517)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,510,000 (Direct Cost: ¥12,700,000、Indirect Cost: ¥3,810,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | ジェンダー / 社会関係資本 / アジア / 開発経済学 / 移住 / 避難民 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、4年間の計画で調査研究を進める。研究前半の1~2年度目は、研究の第1段階とし、ジェンダー不平等と社会関係資本の実態把握を目的とした調査を実施する。計画の後半には、前半に得た情報に基づきさらに詳細な現地調査を実施する。都市スラムの避難民、バングラデシュの避難民、ネパールの避難民について、居住地での社会関係資本の状況や関連するステークホルダー(隣人や支援団体など)の間でどのような相互集団行動が成立しているのかという点と、ジェンダー不平等の状況について分析を行い、国際学会での報告や国際誌への投稿を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、災害や貧困、迫害から逃れて移住をする避難民のジェンダー不平等について実態把握を行う。その際、新たな居住地で社会関係資本を形成し、関連するステークホルダー(隣人や支援団体など)の間でどのような相互集団行動が成立しているのかに着目し、ジェンダー不平等の状況と社会関係資本との関係性を明らかにする。その上で、避難民のジェンダー不平等を改善するためにどのように社会関係資本やステークホルダーの相互集団行動を活用できるかという向上メカニズムを検討し、政府やNGOへの政策提言を目指す。 2023年度には、バングラデシュにおけるロヒンギャ難民を対象とし、ジェンダー不平等と社会関係資本の実態把握を目的とした調査を実施した。申請当初は、キャンプ内のロヒンギャ難民とキャンプ外の周辺農村に住むロヒンギャ難民の比較を行う予定であったが、パンデミックを含む状況の変化により、バングラデシュ国内での調査が困難であったため、比較となる調査対象を周辺農村からネパールの難民キャンプに居住する難民に変更をした。2023年度にはコックスバザール県のロヒンギャ難民地帯での調査が可能となったため、聞取り調査を実施した。収集した情報はデータクリーニングを行い、現在投稿準備中である。また、これまでに収集した都市スラム住民に関する、居住地での社会関係資本の形成状況、ステークホルダー(隣人や支援団体など)の相互集団行動、ジェンダー不平等の状況に関する分析結果が国際学術誌に掲載された。バングラデシュの農村住民のデータのとりまとめについては、国際学術誌に投稿中である。さらに、ネパールのロヒンギャ難民キャンプで行った調査結果については、バンコクの国際学会で報告をし、関連する論文が国際学術誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パンデミックに対応しながら、調査対象や時期の変更を柔軟に行いながら委託調査や現地調査を実施してきた。いずれの調査結果にについても、分析結果を順調にとりまとめ、当初の予定通り成果報告を行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、これまでの調査により得た、バングラデシュの農村住民の行動に関する分析結果や、ネパールのロヒンギャ難民キャンプで行った調査結果の詳細な分析について、成果報告を行うとともに国際学術誌への掲載を目指す。また、学会参加などを通じて関連する研究者の間で成果を共有し、今後の連携関係の強化を進め、本研究プロジェクトを発展させる新たな研究プロジェクトを実施するための基盤整備を行う。
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