Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
加速器は、幅広い分野で利用されている有用な実験装置であるが、その運転には大電力が必要、設置に広いスペースが必要、そして高価である、といった欠点がある。これらのことにより、実験の長期遂行や高度化、新規プロジェクトの提案などの妨げとなっている。エネルギー効率だけを考えれば、超伝導加速器(レアメタルである純ニオブ製)が活躍し始めているが、クライオスタットも含めるとかなりのスペースを要し、また、非常に高価である。本研究では、常伝導加速構造(低価格な純銅製)でも、高い加速周波数を採用する等で、超伝導加速構造以上の高い省電力性と省スペース性を実現でき、さらに、圧倒的な低価格で製作可能であることを実証する。