Project/Area Number |
23K21842
|
Project/Area Number (Other) |
21H03770 (2021-2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90020:Library and information science, humanistic and social informatics-related
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
叶 少瑜 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00762204)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
照山 絢子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (10745590)
Ho Kevin.K.W. 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (20966767)
若林 啓 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (40631908)
福沢 愛 武蔵野大学, 人間科学部, 講師 (50769792)
舘 秀典 駿河台大学, メディア情報学部, 講師 (90402148)
加藤 由樹 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (70406734)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥16,250,000 (Direct Cost: ¥12,500,000、Indirect Cost: ¥3,750,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
|
Keywords | SNS / ソーシャルサポート / リテラシー / 幸福感 / 一般的信頼感 / モバイル×ソーシャル / SNS使用 / 一般的信頼 / Before/Withコロナ / 感情表現 / トピック / 対人信頼 |
Outline of Research at the Start |
本研究グループはこれまで,ユーザがTwitterを利用し情緒的サポートを獲得できることを究明するとともに,投稿内容から投稿者の興味関心のあるトピックや内容の感情表現がどれほど自身の幸福感に寄与するかの予測モデルを提案してきた。本申請課題はこれまでの成果を踏まえて,Twitter等のSNSユーザの心理的状態に応じて必要なソーシャルサポートを提供する手がかりを見つけ出し,ユーザのSNS使用に関するリテラシーを高め,より健全なSNSの使い方を提案することを目的とする。本研究の成果は,SNS使用によるソーシャルサポートを提供し,今後のメディア使用との共存の在り方に大きく貢献することが期待できる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も予定通り各種の調査と分析を行い,以下の知見が得られた。 ①パネル調査の結果から,全体としてLINEの使用時間が幸福感を低下させた。また,Instagramの使用は男性の幸福感を低下させる傾向があるのに対して,女性の幸福感を高める傾向が見られた。一方,幸福感の低い人がTwitterを多用する傾向があり,特に幸福感の低い男性が多く投稿する傾向があった。つまり,大学生のSNS使用は種類や男女によって幸福感との関係が異なった。 ②パネル調査とログデータの分析結果から自己確立因子がネガティブ文の割合を減少させた。一方,ツイート数が自己未定因子を低下させ,自己確立因子を高める効果があった。これらのことから,個人特性とツイート等における特徴の因果関係が男女によって異なることが分かった。 ③インタビュー調査から,コロナ禍において大学生らは緩やかな繋がりやその気配をSNSに求めながら過度な自己顕示欲から距離を取ったり,LINEを雑談に使わない等,自身にとって心地よいSNSの使い方を見つけ出そうとしている。また,大学生活においてはコロナの経験は学年ごとに異なり,とりわけ2020年度に入学した人が最も苦しい経験をしていた。一方,大学生らはストレス等を感じた際,それを直接コロナに起因するものと捉えず,コロナ禍の学生生活から新たな価値観や生き方を獲得しているという前向きな語りもあった。 ④Twitterの利用目的からそれによる社会的ネットワークを促進もしくは阻害する要因として検討した結果,殆どの人が家族以外の人と対面による関わりを維持できているため,コロナ禍でTwitterでの繋がりを持とうとしたが持てなかった人は,感染対策が緩和され,対面での接触が増えるにつれTwitterの使用が減少する傾向が見られた。 ⑤一部の研究成果は代表者の所属大学にてプレスリリースで公開されている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画した各種の調査と分析を遂行し,研究成果を学会発表やジャーナル論文,プレスリリース等を通じて公開し,社会にフィードバックできていると言える。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は予定通り,パネル調査の3時点目を実施した後,インタビュー調査を実施し,公開ツイート・リツイートに関するログデータの分析を行う予定である。また,これまでの成果を基に,後半は公開ツイートからの分析と個別学習で特徴を見つけ出す。また,過去のデータから違和感のある投稿を見つけ出すことや公開されている自殺者のツイートから,どのような投稿にその傾向があったのか,その特徴を分析して視覚化する。
|