| Project/Area Number |
23K21891
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| Project/Area Number (Other) |
22H00619 (2022-2023)
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 01060:History of arts-related
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| Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
岩佐 光晴 成城大学, 文芸学部, 教授 (10151713)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 正人 成城大学, 文芸学部, 教授 (00257205)
能城 修一 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員(客員研究員) (30343792)
安部 久 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80343812)
西木 政統 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 主任研究員 (90740499)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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| Keywords | 木彫像 / 樹種 / 小河内神社 / バンコク国立博物館 / ナーン国立博物館 / ランプーン国立博物館 / クスノキ / カヤ / ビャクダン / 木棺 / 丸木舟 / オケオ遺跡 / フタバガキ科の樹木 / ホーチミン歴史博物館 / カントー博物館 / ケンジャン博物館 / アンザン省博物館 / 東京藝術大学大学美術館天王立像 / 3Dデジタルマイクロスコープ観察法 / 天野社伝来の仮面 / 金春宗家伝来の能面 / 村松山虚空蔵堂 / 報告書 / 神像 / 樟 / 楠 / 船 |
| Outline of Research at the Start |
本研究グループは仏教彫刻史と木材学の研究者によって構成され、従来、十分な議論が行われてこなかった日本及び東アジアにおける樹種と用材観に関する調査研究を推進し、有効な成果を提示してきた。 本研究は、こうしたこれまでの研究成果を踏まえ、日本の7世紀の木彫像にほとんど例外なくクスノキが使用されたとされる要因について究明するが、まず、中国の木彫像におけるクスノキ科の樹種の使用の実態に着目する。さらにクスノキは日本と中国はともに船材として使用されたことから、木彫像と船に用いられた樹種との関連性も視野に入れ、中国のみならず仏教を受容した東南アジア諸国にまで検討の範囲を広げていく。
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| Outline of Annual Research Achievements |
国内調査は6月13日に東京国立博物館で、同館で以前撮影された京都・東寺の木造兜跋毘沙門天立像(国宝)のX線CT画像を見ながら、同像の構造や造法に関する検討を行った。6月30日に香川県立ミュージアムで同館寄託の文化庁・木造倭迹々日百襲姫命坐像と堂床区・木造十一面観音立像の調査を行った。樹種調査はデジタルカメラのマクロ撮影によって行ったが、いずれもらせん肥厚が確認されカヤであることが分かった。7月26日に東京国立博物館で木造如来立像(N-193)の本体及び光背、木造不動明王立像(C-1851)、木造菩薩立像(TJ-4834-1。チベットの像)、木造釈迦如来立像(T-2971。高村光雲作)の調査を行った。樹種調査はマイクロスコープとデジタルカメラのマクロ撮影によって行った。9月15日・16日に高知県立民俗資料館で同館寄託の土佐神社・能面17面の調査を行った。樹種調査はデジタルカメラのマクロ撮影によって行った。9月17日に高知市竹林寺にて、木造十一面観音菩薩立像、木造薬師如来坐像、木造増長天立像、木造多聞天立像の調査を行った。樹種調査はデジタルカメラのマクロ撮影によって行った。東京都と共同で行っている小河内神社の木彫像の調査は2024年7月14日・15日、10月13日・14日、21日、11月4日、2025年1月19日・20日に実施した。同3月に各像の樹種同定の成果を盛り込んだ『西多摩郡彫刻調査報告書―小河内神社所蔵の木彫像―』(東京都教育委員)を刊行した。 海外調査は8月28日~9月6日にタイで実施した。その結果、バンコク国立博物館で4体、ナーン国立博物館で52体、チェンマイ国立博物館で5体、ランプーン国立博物館で8体の木彫像について、美術史的調査とデジタルカメラのマクロ撮影による樹種調査を実施した。 学会発表は木材学の分野で7件行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで、日本では東南アジアの仏教彫刻は石像や銅像が中心で、木彫像についてはその存在も含めてほとんど着目されてこなかった。ベトナムではオケオ遺跡から出土した木彫像の一部が紹介されてはいるが、その歴史的な位置づけについては十分な考察はなされていない。本研究では、2度調査を実施し、現地研究者の協力を得て、一部の像については樹種調査も実施することができ、今後本格的な調査を実施する足掛かりを得ることができている。また、タイについては、これまで木彫像の存在すら認識されていなかったが、タイの北部のナーン、チェンマイ、ランプーンに相当数の木彫像の存在を確認し、現地研究者の協力のもと各地の国立博物館に収蔵されている木彫像を中心に調査を実施した。これは、本研究の大きな成果といえる。 また、本研究では非破壊による樹種同定法の確立も研究の目的の一つに掲げているが、デジタルカメラのマクロ撮影による方式を開発しつつあり、カヤのらせん肥厚の検出まで可能になった。その成果は、木材学関連の学会等で発表し、一定の評価を得る段階に至っている。この方式だと機動性があり、海外調査でも実施可能である。実際に、ベトナムやタイでの調査で活用し、精度を高めつつある。
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| Strategy for Future Research Activity |
日本の7世紀の木彫像におけるクスノキの選択は、船材との関連が指摘できるが、中国でも同様な状況が想定できる。さらに、ベトナムやタイで調査を進める過程で、同様な状況にある可能性が浮上してきたといえる。このように見てくると、仏教が伝播した地域においては、木彫像の樹種選択の基底部分である共通した文化的な基盤が形成されていたのではないかという着想を得ている。そのためには、東南アジアの他の地域における木彫像の存在を精査し、樹種調査を実施する必要がある。現時点で、カンボジアにおいてもプノンペン国立博物館に相当数の木彫像が収蔵されていることを確認しており、調査の準備を進めている。さらに、ベトナムやタイでの調査も継続し、他地域の木彫像の所在情報を収集して可能なところから調査を実施していきたいと考えている。
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