Project/Area Number |
23K21924
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Project/Area Number (Other) |
22H00652 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02050:Literature in general-related
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
三田 順 北里大学, 一般教育部, 准教授 (20723670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 沙和 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (10779325)
井上 暁子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20599469)
阿部 賢一 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (90376814)
越野 剛 慶應義塾大学, 文学部(日吉), 准教授 (90513242)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,120,000 (Direct Cost: ¥12,400,000、Indirect Cost: ¥3,720,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 幻想文学 / 境界地 / 境界地域 / ヘテロトピア / リミナルスペース / 境界性 / 中欧 / 多言語地域 / トドロフ / フロイト / ベルギー / ポーランド / チェコ / ベラルーシ |
Outline of Research at the Start |
本研究では、複数の文化や言語が共存している西、中央、東ヨーロッパの境界地域で生まれた幻想文学を比較検討し、多言語、多文化的な土地柄、環境と文学作品との関係を考察する。具体的には、ベルギー、ポーランド、チェコ、ベラルーシ等で書かれた幻想文学を比較検討し、土地自体の有する境界性が各地域の幻想文学にいかなる影響を与えているか、また政治的、言語文化的境界を越境する詩学が共通して認め得るのかを探る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は境界地域を扱うに当たって前提となる「境界性」についての知見を深めることを主目標とした。年度前半には具体例として、ミシェル・フーコーの「ヘテロトピア」を取り上げ、その文学研究における適応可能性を検討した。七月には境界地域と幻想文学研究のモデルケースとしてウクライナより研究者を招き、カルパチア山脈に歴史的に居住するフツル民族に伝わる民話に頻出する幻想的な諸モチーフ、およびそれらの文学における表象について学ぶ機会を得た。年度末には研究会で分担研究者が担当地域の境界性についての発表を行った他、誕生して間もない「境界的」ネット美学である「リミナルスペース」と幻想、および「不気味なもの」との親和性を研究代表者が考察し、トドロフ的「幻想」の現代文学への応用可能性を検討した。その他、各自が担当地域に渡航し、資料調査、研究発表および現地研究者との研究打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は新型感染症による渡航制限が解除されたため、国外調査が可能になったが、ロシアによるウクライナ全面侵攻の影響により、依然渡航調査のできない地域が存在しているため、当初の予定より遅れが生じており、研究計画、手法の変更を迫られている。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、土地と詩学の関係をテーマとし、研究会では具体的な土地、風土といった地理的条件が文学的想像力に与える影響を考察するための諸概念を検討する。可能な地域については引き続き国外での調査を行う他、これまでの研究成果の一部を国内外のシンポジウム等で発表して行く。
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