Project/Area Number |
23K21944
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Project/Area Number (Other) |
22H00672 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
PARDESHI P.V. 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (00374984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Chauhan Anubhuti 筑波大学, 人文社会系, 助教 (00872839)
籾山 洋介 南山大学, 人文学部, 教授 (10210105)
岸本 秀樹 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10234220)
砂川 有里子 筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (40179289)
堀内 仁 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (40566634)
沼田 善子 筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (70189356)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 日本語動詞用法データベース / 日本語複合動詞データベース / 動詞用法データベース / オンライン教材 / 自他動詞対 / 格助詞 / 意味役割アノテーション作業 / 格成分用法データベース / てにをはオンライン教材 |
Outline of Research at the Start |
2022年度(176見出し、1056語義)に続いて、2023年度では新たに210見出し(496語義)の執筆(動詞見出しの語義区分や語釈、用例の作成)・校閲作業が完了した。この作業と並行で、用例に含まれる格成分に意味役割を付与するためのアノテーション作業を開始し、2022年度に執筆した176見出しの用例に含まれる格成分のアノテーション作業を実施した。アノテーション付与作業中に様々な問題点が浮上し、その解決策についてアノテーション班で議論を重ね、アノテーション方式の改良を行った。研究成果の発信の一環として海外の日本語教育学会で研究発表を行った。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本語は、「あく-あける」のような形態的に似通った自他対のある動詞が豊富であり、動詞述語とその補語間の文法や意味の関係を、助詞を用いて体系的に表す言語である。統語や文法の観点から見ると、動詞とともに用いられる助詞の組み合わせは「~が…を」「~が…が」「~が…に」「~に…が」などのように多様である。意味的な観点から見ると、自他対のある動詞の多くは多義的であり、同じ動詞であっても語義によって助詞の組み合わせが異なる場合が多い。さらに、動詞だけでなく、動詞とともに用いられる助詞にも多義的なものがある。このような日本語の形態的、統語的、意味的な特徴を正しく理解し、適切な自他動詞の習得と同時に適切な助詞の選択を習得することは、日本語を母語としない学習者が直面する大きな課題であり、日本語教師にとってはこれらをいかに体系的・効率的に教えるかが重要になる。本研究では、これらの課題の解決を目指して、自他動詞とその格パターンの大規模なデータベースを構築し、インターネット上で無償公開することを目的とする。2022年度は(1) 動詞見出しの客観的な選定、(2)動詞見出しの語義区分や語釈、格パターンの記述を開始および(3)データベースの設計作業を実施した。具体的には、基礎データとなる和語動詞の見出しを執筆および校閲作業を行うために見出し執筆班および見出し校閲班を組織した。使用頻度の高い多義的な和語動詞180語を選定し、語義の分類、語釈と例文の執筆を進めた。語義の分類については日本語教育のニーズを最優先した。編集ツールを利用して作業を進め、176見出しの執筆・校閲作業が完了した。見出し執筆・校閲作業と並行で、研究会を2回開催し、用例に含まれる格成分に意味役割を付与するためのアノテーションの枠組みの検討および確定作業を行った。また、アノテーションツールの設計・実装の検討も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は予定通り、(1) 動詞見出しの客観的な選定、(2)動詞見出しの語義区分や語釈、格パターンの記述を開始および(3)データベースの設計作業が実施できた。また、選定した使用頻度の高い多義的な和語動詞180語のうち、176見出しの執筆・校閲作業が完了した。見出し執筆・校閲作業と並行で、用例に含まれる格成分に意味役割を付与するためのアノテーションの枠組みの検討作業も順調に進み、アノテーションの枠組みを決定した。また、アノテーションを行うツールの設計・実装の検討し、開発のめどが立ちました。次年度の始めにツールの運用とアノテーションの作業を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の進め方について、おおむね以下のように研究を進める予定である。 1. 動詞見出しの客観的な選定(約200語)、2. 動詞見出しの語義区分や語釈、用例の作成、3. 動詞の格パターン(意味役割)のアノテーション付与を実施するために必要な環境整備(アノテーションツール)の構築(2023年で完成)、4. アノテーション作業を実施、5. アノテーション方式の改良、6. 国内外で研究発表、7.作成したデータベースをユーザーフレンドリーなインターフェースを構築してネットで発信
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