矢田貝家文書を活用した近現代山陰の農業・農村史研究と歴史実践
Project/Area Number |
23K21959
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Project/Area Number (Other) |
22H00687 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03010:Historical studies in general-related
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
板垣 貴志 島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (80588385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 行宣 法政大学, 経営学部, 教授 (00757114)
藤木 竜也 千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (40551156)
齋藤 邦明 東洋大学, 経済学部, 准教授 (70738814)
矢野 正隆 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 助教 (80447375)
小島 庸平 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 准教授 (80635334)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥11,700,000 (Direct Cost: ¥9,000,000、Indirect Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
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Keywords | 日本近現代史 / 農業・農村史 / 経済・経営史 / 建築・庭園史 / 歴史実践 / 庶民生活史 / 日記研究 / 山陰地域 |
Outline of Research at the Start |
「住民参加調査による日記解読班」の板垣貴志は、共同研究全体を統括しつつ山陰での住民参加調査を実施する。「文書群の整理・目録作成・情報発信班」の矢野正隆は、文書群の整理・目録作成を進めつつ、情報発信に従事する。 「経済・経営史分析班」の小島庸平は、中規模地主である矢田貝家の経営の実態を明らかにする基礎的な作業に従事する。齋藤邦明は、矢田貝家の消費生活の分析を行う。「ライフヒストリー研究班」の二階堂行宣は、矢田貝家の家族にまつわるプライベートな歴史や、「名望家」として地域発展に果たした役割を解明する。「建築・庭園史研究班」の藤木竜也は、屋敷の整備について、建築史の視座から考究する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度では、5つの研究班が各担当研究課題の具体化を模索しつつ開始した。本研究の基盤的な軸を担当している①「住民参加調査による日記解読班」では、矢田貝顕造日記の翻刻を進めつつ、6回の翻刻文の内容検討研究会(オンライン開催、7/2、11/2、12/3、2/2、3/2)を実施した。研究スタートにあたって研究代表者の板垣貴志は地元講演会(9/25)を開催した。試行的に2回の住民参加調査(対面開催、10/15、11/19)を実施して、今後の方針を決定した。また、地元住民および伯耆町教育委員会と連携して歴史実践「企画展示 近代伯耆のタイムカプセル」(12/18-25)を島根大学の学生たちと開催している。 ②「文書群の整理・目録作成・情報発信班」は、東京大学経済学部資料室にて矢田貝家文書の詳細目録化を進め、本科研期間内での全目録化の目途を立てた。夏期集中調査(9/13-15)には、本研究メンバーが参加して伯耆町教育委員会との協議し、今後に向けての各班の方針を検討した。③「(A)経済・経営史分析班」は、新たに発見された伯耆町域に関わる明治期以降の旧役場文書の整理・検討を踏まえた成果発表を模索することとなった。④「(B)ライフヒストリー研究班」は、戦後地方自治体の推移を行政学的に検討する方針を定め、元岸本町役場職員への広範な聞き取り調査を推進することとなった。第1回聞き取り調査を3/6-7に実施している。同時に旧岸本町広報関連資料を撮影している。⑤「(C)建築・庭園史研究班」は、夏期調査の際に矢田貝家住宅の増築部分を中心に建築調査を実施した。また、庭園の植生調査も同時に開始している。 各班による研究成果は、2回の総括研究会(5/11、3/21)にて本科研に関わる研究分担者および研究協力者と共有した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、順調なスタートとなった。各班とも研究期間内における方策を定めることができた。最終年の資料目録集、オーラル・ヒストリー集および研究論文集の刊行の目途を立てることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、当初の研究計画通りに各班の研究を進めつつ2回の総括研究会、夏期調査および企画展示を計画している。また、住民参加調査を10月以降から定期開催する計画を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)