宗谷海峡域における新石器/縄文時代生活史の実態解明
Project/Area Number |
23K21982
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Project/Area Number (Other) |
22H00710 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03050:Archaeology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福田 正宏 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (20431877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國木田 大 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (00549561)
出穂 雅実 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (20552061)
夏木 大吾 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 特任助教 (60756485)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | 新石器/縄文時代 / 宗谷海峡 / 北海道 / サハリン / 地域連携 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、考古学的野外調査を通じて、共通した遺跡立地景観にある北海道最北端及びサハリン南部の新石器/縄文時代の生活史を解明する。地考古学的調査・古環境調査により生活環境の変化を捉え、道北の新石器/縄文時代生活史、及びサハリン新石器-北海道縄文の境界域における人間集団の接触関係を通時的に解明する。 宗谷岬及びその周辺における縄文遺跡群で発掘調査を行う。また、ボーリング調査により完新世初頭以降の陸域環境史を復元し、地考古学的調査により宗谷海峡形成以降の地形発達形成と遺跡立地傾向との長期的相互関係を捉える。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和22年度の研究実施内容は、以下の通りである。 1) 既存資料の調査:北海道大学総合博物館で、過去の調査で出土した道北地域・縄文時代遺物群の調査を行った。また、北日本における更新世末~完新世初頭の文化動態を復元するため、北海道・東北地方の研究機関で縄文時代草創期~早期の土器資料の調査を行った。 2) 道北・古環境調査:宗谷丘陵及びその周辺において更新世末~完新世初頭の土地発達形成及び遺跡立地に関する地考古学的調査を行い、次年度に実施する古環境調査の候補地を選した。 3)道北・遺跡発掘調査:稚内市教育委員会の協力を受け、稚内市大字宗谷岬(宗谷村・珊内遺跡群)で範囲確認調査を行い、新規発見の珊内5遺跡(縄文時代中期)で発掘調査を行った。 4)室内整理・分析:東京大学・北海道大学・東京都立大学において調査記録・出土遺物・採取土壌試料等の整理・分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度の既存資料調査を予定通り行うことができた。本研究の柱となる稚内市との連携による埋蔵文化財調査を滞りなく進めることができた。稚内市周辺における更新世末以降の土地形成史を通時的に捉えることができ、次年度に古環境調査を実施するための準備をすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度からサハリンにおける現地調査実施を計画していたが、国際情勢係の悪化により渡航することができない可能性が高い。その場合は、日本側では国内の博物館等に所蔵されるサハリン(旧樺太)出土新石器時代遺物のうちの未公開資料を調査分析することで、本研究の目的を達成する。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)