Project/Area Number |
23K22026
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Project/Area Number (Other) |
22H00754 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松多 信尚 岡山大学, 教育学域, 教授 (40578697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 格 獨協大学, 国際教養学部, 教授 (40598413)
廣内 大助 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50424916)
杉戸 信彦 法政大学, 人間環境学部, 教授 (50437076)
早川 裕弌 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (70549443)
石山 達也 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90356452)
村瀬 雅之 日本大学, 文理学部, 准教授 (90508748)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | 台東縦谷断層 / 活断層 / 地表地震断層 / 稠密水準測量 / 変動地形 / 水準測量 / ひずみ蓄積プロセス / 2022年台東地震 / 空中写真判読 / 地籍図 / 1951年縱谷地震 / 台湾縦谷断層 / 1951 花東縱谷地震 |
Outline of Research at the Start |
研究概要は空中写真判読による活断層調査と地形調査をベースとして、第四紀地質調査と地形計測から長期の変位速度分布を水準測量と空中写真測量および地上レーザー測量を用いた地形計測から短期の変位速度分布と時間変化を、1951年の地震前の地籍図と現在の地割りの変化とインタビュー調査から地表地震断層の解明、地下構造探査を用いた断層面状の変位量の算出を行い、時空間的な歪蓄積の様子を明らかにし、そこから発生した地震像との比較、変動地形の特徴との関係を考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題が始動した2022年9月に台湾東部で発生したマグニチュード6.8の地震により、本調査対象である台東縦谷断層の一部で地表地震断層が出現したほか、それと並行する断層で地震が発生した。台東縦谷断層は東傾斜で海岸山脈を隆起させる断層として知られていたが、2022年9月の地震は余震分布などから西傾斜の逆断層と分かっており、地表地震断層が複数のタイプの地震で活動する可能性を示唆する地震であった。そこで、我々は稠密水準測量を、かつてより観測をしていた東竹地区、東里~安東地区、瑞穂および徳武地区で実施し、地震時の地殻変動を推定した。その結果、東竹地区では地震間で東側隆起の東傾斜の逆断層としてクリープしている断層面が、地震時には西側隆起の正断層として同じ断層面を逆にずれていることや、東里地区では地震間でのクリープ運動が見られる場所とは異なる場所で西側隆起の変形が見られること、徳武地区では地震間とは異なり、変動地形と同じセンスの西側隆起の変形が見られた。2024年の予察的な結果では、東竹では断層御付近では地震間の定常変動に戻ったものの上盤側の変形が異なっていること、東里地区では地震前に見られた変形に戻っておらず、東傾斜の断層クリープが見られず、ひずみが蓄積されている可能性があること、徳武地区でも地震前とは異なり、地震時の運動と似た余効変動が続いていることが分かった。 変動地形調査では、米軍撮影の空中写真を用いて、新たな活断層と思われる地形を発見したほか、2022年9月の震源エリアでは、地震で活動したセグメントと活動しなかったセグメントがあることを見出し、履歴調査につなげたいと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今のところ順調であり興味深い知見も得られている。ただ、地籍図に関しては、やや遅れており、2024年度は地籍図研究者の助言を得られることになったので、進展が期待される。また、変動地形調査には、米軍撮影の空中写真がきわめて有効であることがわかったが、一部欠損していることも明らかになり、最大限収集の努力をすることになっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年に発生した花蓮地域の地震の影響がどのようにでるかは不明であるが、今年度実施する水準測量を実施すること予定でいる。いままでの調査で新たなひずみ蓄積が予測された場所がどう変化するのかに焦点を当てる。また、地籍図の収集に加えて米軍写真のオルそ化によって、1951年の地震の地震像にはより迫れることが期待される。また変動地形学的な判読による活断層分布図を早い段階で完成させ、地籍図調査や、地質学的な調査に利用する予定である。
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