Quantitative analysis of mangrove habitat dynamics and their determinants at the community level under sea level rise
Project/Area Number |
23K22029
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Project/Area Number (Other) |
22H00757 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
藤本 潔 南山大学, 総合政策学部, 教授 (50329752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 信 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (10396608)
小野 賢二 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30353634)
羽佐田 紘大 奈良大学, 文学部, 講師 (80804088)
古川 恵太 公益財団法人笹川平和財団, 海洋政策研究所 海洋政策研究部, 特別研究員 (00356031)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | マングローブ / 海面上昇 / 表層侵食 / 土砂フラックス / 細根動態 / マングローブ林 / マングローブ泥炭 / 土砂収支 |
Outline of Research at the Start |
地球温暖化に伴う海面上昇によって、マングローブ林の一部群落では、既に表層侵食等の目に見える形での影響が現れつつある。本研究は、熱帯中核域にあり、近年は全球平均を上回る速度で海面上昇が進みつつあるミクロネシア連邦ポンペイ島と、全球平均と同程度の海面上昇がみられ、亜熱帯気候下にある沖縄県西表島のマングローブ林を対象として、どの程度の海面上昇に対して表層侵食等の負の影響が現れるのかを、集水域を含む立地環境や土砂収支を考慮しつつ、群落レベルで定量的に評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
地表面変動調査:ミクロネシア連邦ポンペイ島では、4つの主要群落(PC:フタバナヒルギ、PR:ヤエヤマヒルギ、PS:マヤプシキ、PK:オヒルギ各群落)に設置した固定プロットのうち2か所(PC, PK)の侵食/堆積観測杭の測定を行った。PRは満潮のため、PSは観測杭を発見できず計測できなかった。西表島では表層侵食の可能性を指摘できるオヒルギ林が分布する由布島対岸プロット(IY)のオヒルギ群落とヤエヤマヒルギ群落に侵食/堆積観測杭を設置した。 森林動態調査:ポンペイ島ではPSとPKで毎木調査を行うと共に、PSでは呼吸根の地上部バイオマス調査を行った。西表島では海側にマングローブ林が拡大しつつある後良川河口部の林分に固定プロット(IS1)を新設し、毎木調査と地盤高測量を行った。 樹勢調査:ポンペイ島ではPK周辺、西表島ではIS1周辺で、ドローンを用いた空中写真撮影を行った。 土砂フラックス調査:ポンペイ島ではPKの海陸境界における中期観測(1週間規模)を実施し、潮位差の変化に伴う土砂流入・流出のデータを取得するとともに、前面海域における水塊構造(水温・塩分・濁度など)の広域分布調査を行い、陸域流入と海域での再懸濁の影響範囲の基礎データを得た。西表島ではIS1の林内で短期計測を行い、河川流の流況に伴う土砂の流入・流出方向を推定できるデータを得た。 集水域分析:ポンペイ島と西表島の標高分布を把握するため、それぞれSRTMデータ(1秒メッシュ)と基盤地図情報数値標高モデル(10 mメッシュ)を取得し、ArcGIS Proを用いた水文解析を行い流向を算出し、流域界を推定した。また、既存研究や地質図によって両島の地質分布状況を確認した。 マングローブ泥炭堆積速度調査:ポンペイ島ではPKおよびPS、西表島ではIYおよびISで、根系由来の大型有機物量を体積として定量化するための不攪乱試料を採取した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
根系由来大型有機物量を体積として定量する方法として、不攪乱コア内のそれらの存在量を水洗い後にメスシリンダーで計測することを考えていたが、細根間に付着した水分を完全に取り除くことが困難で、計測された体積が明らかに過大評価されることが判明したため、新たな定量法を開発する必要が生じた。また、ポンペイ島の一部空域がドローン飛行の制限地域に指定されたため、その飛行許可を取得する必要が生じた。西表島の後良川河口に新設した固定プロットでは基盤深度が深いため侵食/堆積観測杭の設置ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
根系由来大型有機物を体積として把握する手法を早急に開発すると共に、2022年度に取得予定であった地点で分析試料の再採取を行う。ポンペイ島のドローン飛行制限空域で撮影を行うため、ミクロネシア政府およびポンペイ州政府の関連部署に飛行許可申請を行う。また、基盤深度が深い地点での地盤高変動観測方法を検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)