Project/Area Number |
23K22086
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Project/Area Number (Other) |
22H00814 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 亮 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (80933019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAMONT Christopher 東京国際大学, 国際戦略研究所, 教授 (00832924)
小泉 悠 東京大学, 先端科学技術研究センター, 講師 (10817307)
Ordaniel Jeffrey 東京国際大学, 国際戦略研究所, 准教授 (10869473)
池内 恵 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40390702)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Keywords | 安全保障 / 交通政策 / インド太平洋 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、これまで別個の分野として発展してきた安全保障論と交通政策論を繋げ、インド太平洋地域全体を視野に入れた交通システムの安全保障論を発展させ、この地域に位置する諸国の防衛・交通システムの安全保障政策を分析することである。具体的には交通インフラ及び運用に於ける安全保障問題、インド太平洋地域諸国の安全保障戦略・防衛力の進化が交通システムに及ぼす影響、インド太平洋地域の交通インフラ及び運用の保全に纏わる課題の抽出とそれへの対処策の3点の分析が調査の中心となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、これまで別個の分野として発展してきた安全保障論と交通政策論を繋げ、インド太平洋地域全体を視野に入れた交通システムの安全保障論を発展させ、この地域に位置する諸国の防衛・交通システムの安全保障政策を分析することである。具体的には交通インフラ及び運用に於ける安全保障問題、インド太平洋地域諸国の安全保障戦略・防衛力の進化が交通システムに及ぼす影響、インド太平洋地域の交通インフラ及び運用の保全に纏わる課題の抽出とそれへの対処策の3点の分析が調査の中心となる。 1年目となる2022年度では、本プロジェクトの準備と予備調査が中心となり、2年目となる2023年度では、トラック1.5及び2、学術発表、政策シミュレーション及び高解像度衛星画像分析会合を行い、学術論文およびコラム等も発刊した。また、日本、シンガポール、オーストラリア、韓国、台湾、米国、カナダ、フィリピン等、国内外の有識者や実務者、米国のAtlantic CouncilやPacific Forum, シンガポールのS. Rajaratnam School of International Studiesの研究機関と会議や意見交換等を行い、研究分野における知識だけでなく、連携・交流・協力を深めることができた。これらを基盤として、研究代表者と研究分担者であるクリス・ラモント教授、そして協力者であるコリン・コー博士と編著する交通安全保障に関する書籍の準備を進め、その他にも、研究代表者は国内外の専門家と学術論文を作成した。 以上に基づき、2024年度では、本プロジェクトを通じて得た知識や考えを活かし、書籍、論文、コラム、報告会等で発信する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2年目では、1年目の研究環境整備と予備調査に基づき、民間航空保安に加え、海洋安全保障、鉄道保安、そしてインターモーダル(複合一貫輸送)・システムに関する安全保障上の課題に焦点を当て、交流と発信に向けた本格的な研究活動を進める計画だった。しかし、より深い分析を行うには、もう少し更なる調査が必要となり、また、本来予定していた民間航空の保安研修プログラムも、当初とは内容が多少変更されたため、研究計画がやや遅れていると言わざるを得ない。しかし、トラック1.5及び2の会議への参加や、シミュレーション会合、高解像度衛星画像像分析、運航会社や運営機関、防衛・治安機関等との意見交換やインタビューを予定より多く行えたため、成果の質には影響がないと見ている。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目となる本年度では、これまでの調査に基づき、分析と発信に向けた本格的な研究活動を進める。特に、今年度においては、海洋、航空、鉄道、道路そしてインターモーダル(複合一貫輸送)・システムに関する安全保障上の課題に焦点を当て、交通安全保障に係る問題を統合的に分析する。調査においては、今まで実施した予備調査に続き、研究代表者及び研究分担者が各々の専門分野において国内外でデータ・情報収集と分析を行う。国内外の政府機関の刊行物や発表、各種データー、研究機関や専門家による分析結果等を用いた文献調査、交通インフラ・運航会社・運営機関、防衛・治安機関等でインタビューを実施する。また、研究代表者及び研究分担者や研究協力者、そして実務家を交えて非公開の政策シミュレーション(机上演習)を通じて、交通の安全保障に関わるシナリオ等について分析する。同時に、国内外の研究協力者との議論も深め、東大先端研創発戦略研究オープンラボのプロジェクトの一環として進めている「インド太平洋の安全保障構想」を中心に、研究分担者とコリン・コー博士(RSIS)とウー・シャンスー博士(ラブダンアカデミー)を始めとする国内外の研究協力者や多分野の専門家と意見交換や研究報告を行う。環境整備に関しては、高解像度衛星画像分析において必要となる高性能なコンピューターを整備する。以上を通じて蓄え分析を進め、論文、コメンタリー、単著・編著等の成果物を生産し、国内外の安全保障及び交通政策関連学会やフォーラム等にも積極的に参加する。特に、研究代表者と研究分担者であるクリス・ラモント教授、研究協力者であるコリン・コー博士と編著する交通安全保障に関する書籍の準備も進めており、来年の発刊に向け準備を進めている。また、年度の終盤には、研究成果等を報告するハイブリッド式のイベントを実施する予定である。
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