Project/Area Number |
23K22101
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Project/Area Number (Other) |
22H00829 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
船木 由喜彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (50181433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近郷 匠 福岡大学, 経済学部, 教授 (70579664)
竹内 あい 立命館大学, 経済学部, 准教授 (10453979)
Veszteg Robert 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30597753)
上條 良夫 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40453972)
篠田 太郎 信州大学, 先鋭領域融合研究群社会基盤研究所, 助教(特定雇用) (50880374)
阿部 貴晃 九州大学, 経済学研究院, 講師 (60848406)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
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Keywords | 協力ゲーム / 実験経済学 / ハイブリットモデル / 経済学実験 / 非協力ゲーム / ハイブリッドモデル / 提携形成 / 利得分配交渉 |
Outline of Research at the Start |
協力ゲームの主たる研究目的は、グループ(提携)を形成して得られた利益をメンバー間でどのように分配するかであり、経済的・政治的問題への多くの応用がある。しかし、非協力ゲーム理論とは独立して発展してきた。提携内での分配交渉および提携間での分配交渉は相互に関連しており、非協力ゲームの要素を含めて分析すべきである。そのため、ハイブリッドモデルを作成し、多数の実験に裏付けられた新しい理論モデルを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究のテーマは(1)提携形成と(2)利得分配に分けられるが、2022年度、2023年度の研究期間で、まず、理論研究について、本研究に関連する先行研究のまとめと整理を進めた。実験研究については、いろいろなデザインの下で、まずはテーマ(2)のパイロット実験を行い、本格的な実験のための実験モデルの詳細を検討した。様々な議論をもとに新たな実験モデルを作成し、それに基づく実験プログラムの作成を開始した。その実験は、2人ゲームにおける非協力ゲームとその事前利得分配交渉を含めた新モデルである。具体的には、最終提案ゲーム、スタグハントゲームなどの様々な2人非協力ゲーム的状況を考察し、そのような状況が生じることを前提とした利得分配交渉実験を計画している。なお、この実験により、協力ゲーム理論の理論的基礎も並行的に分析できると考えている。また、テーマ(1)については、この実験の終了後、3人ゲームへ拡張する中で、検討する。 この実験モデルが最も主要な研究実績であるが、各研究班の進捗状況については、適宜、メールによる議論で連絡を取り合った。このほか、2023年2月には長崎大学で、主要メンバーが集まり、研究報告と議論を行った。さらに、2023年8月には小樽商科大学のワークショップに参加したメンバーで、研究進捗の議論を行った。そして、2024年1月に主要メンバーが早稲田大学に集まり、進展した研究内容の報告を行った。その際、海外からの短期研究滞在者に参加して頂き、議論と評価をして頂いた。 2022年度には、先行研究に関連した多くの研究に関連する理論的業績が多い。2023年度は実験計画に集中したため、実験研究の成果を論文としてまとめることはできなかった。一方、各班での研究は徐々に進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度までの2年間で、おおむね当初の計画を進めることができた。当初の計画通りの主要な実験モデルが完成し、実験計画を進めることができた。特に、海外の研究協力者(モンペリエ大学博士学生Gabriel Bayel)を迎え、実験プログラムの詳細を議論し、実験プログラム作成を開始した。 各班の進捗については適宜メールによる連絡を行ってきた。このほか、2022年2月には長崎大学に主要メンバーが集まり、研究報告と議論を行った。また、メンバー以外の参加者からも多くのコメントをもらった。さらに、2023年8月には小樽商科大学のワークショップに参加したメンバーで、研究進捗の議論を行った。さらに、2024年1月に、主要メンバーが早稲田大学に集まり、研究の進展とその後の計画について議論を行った。特に、メンバーの近郷、阿部、篠田は研究内容の報告を行った。その際、海外からの短期研究滞在者Rene van den Brink教授, Jana Vyrastekova准教授に参加して頂き、議論と評価をして頂いき、高い評価を得た。 以上進捗に多少の遅れはあるものの、主要実験のプログラムはほぼ完成し、実験を実施する準備は整った。
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Strategy for Future Research Activity |
上記、「現在までの進捗状況」で説明した研究プロジェクトの実験プログラムを完成させ、2024年中に実験を実施する。また、データ分析をもとに、研究成果を検討し、更なる、実験計画を行う。その一つは、行列ゲームの利得行列の違いに基づく、利得分配交渉への影響に関する実験である。特に、利得分配交渉のもとになる利得行列の非協力ゲーム解(ナッシュ均衡、マクシミン利得など)と関係性に重点を当てて分析を進める。その後、交渉問題を3人に拡張し、提携形成問題の分析も始める。 また、それぞれの研究班との連携をさらに密に行い、研究経過報告と研究の新進展について対面形式での報告会を年度末に行う。
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