Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
競争的な市場環境を維持・促進する「競争政策」は重要な政策であるが、従来の競争政策は人口減少を想定しておらず、人口減少に直面する日本の地方経済や衰退産業に対して従来通りの競争政策を運用して良いのかという疑問が提起されている。本研究では、いくつかの具体的な産業に焦点を当てることで、実際に合併が起こった際に何が起こっているのかを記述的に分析しつつ、競争政策の運用を仮想的に変更させた場合に何が起こるのかをシミュレーションすることで、どのような競争政策が社会的に望ましいかと検討する。