Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は対立軸に焦点を当て、組織学習理論とネットワーク理論を応用して、新しい組織観や知見を得ることを目的としている。現時点では5つのサブ課題が並行している。中間発表を通じて見直しを迫られているものを少ないが、目的達成には着実に進んでいる。研究を通じて得られた新しい組織観としては、組織は必ずしも能力や機会があったとしても、それを必ずしも活用していないケースがある、ということである。例えば、構造的空隙のポジションを保持していても、それをイノベーションに活用していないケースがある。このような「もったいない」現象、squandererとでも呼ぶべき現象については、理論的な考察がなされていない。