Project/Area Number |
23K22175
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Project/Area Number (Other) |
22H00904 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
小川 伸彦 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (10242992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (20319213)
山田 陽子 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 准教授 (10412298)
横山 寿世理 淑徳大学, 地域創生学部, 准教授 (00408981)
梅村 麦生 神戸大学, 人文学研究科, 講師 (70758557)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
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Keywords | デュルケーム / 集合意識 / 情動論的転回 / 感情社会学 / 社会学史 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、まず、デュルケームによる「集合意識」概念の再発見と近年進展が著しい感情社会学の吸収・批判的検討・援用を行い、あわせて過去/現在/未来という軸に沿った事例検討を進めることにより、現代社会を分析するツールとしての<情動の社会学>の構想・構築を図るものである。これにより、学説史や理論面での社会学の新たな展開を図るとともに、現代社会のアクチュアルな問題への新たな視点からの分析や提言をめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は下記のような活動を行った ■テーマ別総括■◆理論的総論①「集合意識」概念やデュルケーム学派の概念(「集合的記憶」や「贈与」)に関する検討(白鳥・小川・横山・研究協力者金瑛)/②情動・感情社会学の学史を踏まえた今日的ポテンシャルの検討(山田)/③情動と時間:変動プロセスの原論的把握(梅村)◆各論→A:過去と情動 ①:召喚される過去〔特にメディアにおける過去表象〕 (小川)②:継承される過去〔地域芸能の継承や原爆の記憶等〕(横山)B:現代と情動 ①:感情・労働・連帯(山田)②:社会的分断と情動〔総論①の細部を探究〕 (白鳥)C:未来への情動 ①:活路としての音楽(研究協力者川本彩花)②:表象される未来〔総論③の細部を探究〕 (梅村) ■調査等■◆国内調査:各論A-Cにかかわる調査を実施◆文献調査:総論/各論のすべてにおいて最新の研究文献を入手・検討◆研究資料整理:実地調査・文献調査・データベース調査などで入手した資料の整理 ■国際連携と各種発信■◆国際シンポジウム:世界的に著名な感情社会学者であるエヴァ・イルーズ氏を招聘して連続セミナーを開催(一般参加も可として社会還元を図った)◆論文:前年度の研究成果を2023年度に各種媒体で公表したものも含む◆学会発表:日本社会学史学会、日本時間学会、ニクラス・ルーマン研究会、日仏社会学会◆出版準備:『社会学の基本<感情/情動>の論点』 (仮題)の企画推進◆ウェブサイト:本科研の専用ウェブサイトhttps://avecdurkheim.com/によって引き続き研究成果やシンポジウム案内等を配信
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した諸項目がいずれも概ね達成できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、申請全期間(4年間)の後半に入るため、最終的な成果のまとめも意識しつつ、一層の研究の深化をはかりたい。
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