Project/Area Number |
23K22197
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Project/Area Number (Other) |
22H00926 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石黒 暢 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (20273740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 桃子 島根大学, 学術研究院人間科学系, 講師 (10792971)
山井 弥生 (斉藤弥生) 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (40263347)
吉岡 洋子 関西大学, 社会学部, 教授 (80462018)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | ケア / 介護 / 社会政策 / ケアワーク / 介護労働 / 自立支援 / 福祉国家 / 高齢者 / 北欧 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、介護サービス利用者と公的介護制度の狭間において、多様な要因の影響を受けながら裁量的判断を行う介護専門職の介護サービス提供プロセスを多面的に明らかにしようとする国際比較研究である。ケアの専門職の実践を、質的調査法によって調査・分析することにより、公的政策と利用者をつなぐ「境界関係」に働く動的なメカニズムを詳細に解明し、それが各国の介護の構造的・文化的要因から/にどのようなインパクトを受ける/与えるのかを明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、介護サービス利用者と公的介護制度の狭間(本研究では「境界関係」と呼ぶ)において多様な要因の影響を受けながら裁量的判断を行う介護専門職の介護サービス提供プロセスを多面的に明らかにしようとする国際的研究である。各国のケア現場で利用者を支援する専門職の実践を調査することにより、公的政策と利用者をつなぐ「境界関係」に働く動的なメカニズムを詳細に解明し、それが各国の介護の構造的・文化的要因からどのようなインパクトを与えるのかを明らかにすることを目的とする。これらをふまえて、2022年度は下記のような研究を行った。 ・デンマークのシェラン島北部の自治体において、高齢者介護サービスにおける自立支援の実践について担当者からヒヤリング調査を行った。また、高齢者介護職員を組織する労働組合FOAの担当者に、自立支援とウェルフェア・テクノロジーに対する意識と実践についてヒヤリングを実施した。 ・グリーンランドのSermersooq市とAvannaata市において、自治体の高齢者介護サービス制度と組織について担当者からヒヤリング調査を行うとともに、介護施設で参与観察を行った。 ・デンマークの中規模自治体の自立支援担当チームにおいて参与観察調査を行った。さらに、デンマークの海外研究協力者と研究打ち合わせを行った。 ・日本の介護労働安定センターの協力を得て、介護労働調査(NORDCARE調査)の第2回目調査を企画し、全国の介護施設・事業所を対象にアンケート調査を実施した。 ・社会政策学会第144回大会 共通論題(オンライン開催、2022年5月14日)の共通論題で研究代表者が研究報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は先行研究のレビュー、理論研究とともに、海外研究協力者と打ち合わせを行い、研究の方向性をかためていくことを予定していた。予定はおおむね達成できたとともに、デンマークにおける現地調査を進め、研究のフィールド先の確保も進めることができた。さらに、日本における大規模量的調査にも着手することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の海外調査で得られたデータをさらに分析し、次年度以降の調査計画を企画していく。また、日本調査のデータをさらに詳細に分析し、国際学会で研究報告を行う。海外研究協力者との協議を進め、共著論文を執筆する準備を進める。
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