Project/Area Number |
23K22210
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Project/Area Number (Other) |
22H00939 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
八巻 知香子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (60392205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩滿 優美 北里大学, 医療系研究科, 教授 (00303769)
高山 亨太 日本社会事業大学, 付置研究所, 研究員 (00869919)
杉山 庸子 (井花庸子) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 医師 (20838651)
土屋 雅子 武蔵野大学, 看護学研究所, 客員研究員 (30756416)
大矢 万紀子 (原木万紀子) 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (60778926)
奥原 剛 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70770030)
三村 麻子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (80936667)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | ヘルスリテラシー / 処理流暢性 / 障害 / アクセシビリティ / 資料流暢性 / 日本手話 / PEMAT / ナラティブ / narrative information |
Outline of Research at the Start |
ヘルスリテラシー(HL)は、健康の格差に関わる個人の資質を示す概念として多くの研究が行われている。しかし、障害のある人への望ましい情報の提供のあり方や、障害のある人にとってのHLの研究はほとんど行われていない。また、人の情報処理に適したナラティブ情報を適切に医学情報の提供に活用することで、より多くの人の意識に留まる可能性が高いが、その効果的な組み合わせの検討も進んでいない。 本研究は、これまで試行してきた障害のある人にアクセシブルな資料が、真に「わりやすい」ものになっているのか、処理流暢性の観点からの検討、ナラティブ情報とファクト情報の効果的な組み合わせの検討、HLの環境評価の尺度開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
1)初年次に作成した「わかりやすい版 肺がん」のPEMATによる評価を行った。まず、日本語による患者・家族向けの肺がんの冊子資料(PDFを含む)は極めて限られており、比較評価を実施できる対象は5資料のみであった。比較検討の結果、「わかりやすい版」作成にあたって、情報を絞り込んだ結果、PEMAT評価によっては必ずしも高い得点にはならないこと、すなわち、知的障害者を日常的に支援する専門職によって臨床的に「わかりやすい」と評価された資料が、必ずしもPEMAT得点で「わかりやすい」と評価されるとは限らないこと、「罹患した人が自らの疾患を理解する」という、必ずしも行動変容とは限らない事項についての評価が困難であることが明らかになった。 2)「手話版 糖尿病」資料を作成した。ろう研究者、ろう医療者を中心に、日本手話をベースとして、糖尿病の基礎知識、症状、検査、予防と治療の各章により構成した。手話表現者、校正者による手話表現の検討により、シナリオの意図通りに手話表現がなされていることを確認するとともに、イラストを多用した構成で資料が作成できた。 3)「体験談」と「情報」を組み合わせたAYA世代がん患者向けの情報提供サイトにおいて、資料の拡充と、有用性検討のための研究計画の立案を行った。ウェブサイトのサーチエンジンの変更により、サイトのアクセス数が減少傾向にあったが、「コラム」情報の掲載や、新規体験談の追加掲載等を行ったところ、ウェブサイトへの滞在時間、平均閲覧ページ数は上昇した。罹患直後の若年がん患者にホームページの閲覧を依頼することは負荷が高いこと、医療者教育の資材としての有用性が見込まれることから、「わかりやすさ」の検証としては、医療者教育への活用時のわかりやすさをまず測定することとして、研究計画の立案をはじめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
評価のための資料を最初の2年で作成でき、本研究の最大の目的である、わかりやすさの評価調査を3年間で取り組むことができる環境が整った。 ただ、PEMATによる評価では、知的障害のある人に伝えるために必須となる、「情報の絞り込み」が考慮されないことが明らかとなり、独自開発が必要な要素が大きいことが明らかとなった。 知識情報とナラティブ情報の混合提示によるわかりやすさの検証については、実証場面を特定できたため、今後より具体的な検討に進めることができ、期限までの目標達成が可能となる目途がたった。
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Strategy for Future Research Activity |
1)既存尺度であるPEMATによる評価では、「自らの疾患を理解し、自己コントロール感を維持するためにわかりやすい資料」としての評価が困難であることが明らかとなったため、そのための資料を評価するための観点の整理と評価尺度の開発を行う。 2)日本手話による資料の評価は先行事例がほぼ皆無の状態であるため、日本手話をもちいるろう者によるわかりやすさと、正確さの担保のための評価手順を検討し、明らかにする。 3)知識情報とナラティブ情報を組み合わせて提示する表現形式のわかりやすさの検討は、医療者教育場面で実験的に行うことで、倫理的な課題を小さくしたうえで実施する。
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