Project/Area Number |
23K22233
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Project/Area Number (Other) |
22H00962 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新藤 浩伸 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (70460269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 猛 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70281061)
福留 東土 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70401643)
清水 大地 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 助教 (00724486)
高木 紀久子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (60829365)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
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Keywords | 高等教育 / 芸術 / STEAM教育 / 教養教育 / 生涯学習 / 大学 / 博物館 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,大学における芸術教育プログラムの構築および効果検証方法の構築のための理論的,実践的な基礎研究として,1. 国内外の先駆的事例の調査,2. 芸術創造の授業実践とその評価についての研究を行う. 1. 高等教育調査チーム, 2. 教育方法開発・評価チーム, 3. 生涯学習調査チームに分かれ,高等教育における芸術の学習の位置づけ,教育方法の開発と評価,大学と博物館の連携調査,芸術教育の理論検討などに取り組む.
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Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は,大学における芸術教育プログラムの構築および効果検証方法の構築にある.STEAM教育の注目など,創造性が社会発展の重要な鍵であるという議論が高まる一方,教育および教育学の核心は未だ認知的な学習に置かれ,大学教育では特にそれが顕著である.芸術系大学以外でも,教養教育を拡張する形で芸術創造の学習機会を作ることで,社会発展の基盤形成が可能となる.日本では2019年に発足した東京大学芸術創造連携研究機構で授業実践が始まっており,先駆的な海外事例もある.本研究では,1国内外の先駆的事例の調査,2芸術創造の授業実 践とその評価を通じて,創造性を学習の核に位置づける方向へと教育学の革新を目指す. 推進体制としては,高等教育調査チーム, 教育方法開発・評価チーム,生涯学習調査チームに分かれ,各チームで授業実践, 文献調査, 先行事例の実態調査を行い,定期的に会合を開き研究を進めてきた. 今年度はコロナ禍ではあったが,定期的なオンライン会合で,各自の研究発表,研究の進捗状況の相互確認、関連情報共有,ゲストスピーカーを招いての先行事例に学ぶ機会などを設けてきた.授業実践も着実な積み重ねをみせている.また,各自の研究成果に見られるように,認知科学研究,高等教育研究,生涯学習研究等の各分野においてアートを学ぶ意味の掘り下げを,国際比較の視野も交えながら進めている.さらに,研究成果を書籍として刊行する準備も始めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍ではあったが,定期的なオンライン会合で,各自の研究発表,研究の進捗状況の相互確認、関連情報共有,ゲストスピーカーを招いての先行事例に学ぶ機会などを設けてきた. また,研究成果を書籍として刊行する準備も進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
以下の3つのチームに分かれて定期的に会合を開き研究を進める.研究成果出版の企画も進んでおり,刊行を視野に入れた調査を実施する. 1高等教育調査チーム:日本の大学における芸術教育の現状に関する調査を行う.その上で,大学の芸術教育が進んでいる米国に着目し,その発展の歴史と取組の現状について明らかにする.その際,特に一般学生を対象とする教養教育としての芸術教育に主眼を置き,教養 教育としての芸術教育を実践している大学に関する調査を実施し,日本への適用可能性を探る.その知見をもとに,「教育方法開発・評価チーム」への情報提供と対話を通して,教養教育としての芸術教育を支えるコンセプトに関する理論枠組を構築する. 2教育方法開発・評価チーム:東京大学芸術創造連携研究機構で実施される約20科目の授業からなる教育プログラムの効果を包括的な観点から測定・検討する.さらに,いく つかの授業を取り上げて,個別の授業のデザイン原則の検討と効果検証を詳細に行う.前者に関しては,学部前期課程と後期課程とで実施されるACUTの教育プログラムについて,創造性や芸術表現に関する質問紙等を用いてプログラム全体の包括的な効果を検討する.後者に関しては, 萌芽研究で取り扱わなかったメディ アアートや音楽,演劇等の上演芸術も対象とし,デザイン原則のさらなる精緻化・一般化を目指していく. 3生涯学習調査チーム:生涯学習の場において,芸術文化,教養的な学習の持つ意味について,博物館等社会教育機関に注目して調査を行う.「博学連携」は現在注目を集める活動だが,初等中等教育の実践が大半であり,高等教育期における活動はほとんど研究がなされていない.また,成人期において芸術を学ぶことに関する生涯学習の理論研究の検討も行う.
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