理科教育における「創造性」とその育成方策に関する基礎的研究
Project/Area Number |
23K22285
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Project/Area Number (Other) |
22H01014 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
内ノ倉 真吾 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70512531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 伸也 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (10570434)
稲田 結美 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (30585633)
鈴木 宏昭 山形大学, 大学院教育実践研究科, 准教授 (90581843)
板橋 夏樹 宮城学院女子大学, 教育学部, 教授 (90733212)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
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Keywords | 理科教育 / 創造性 / STEAM教育 / インクルーシブ教育 / 科学教育カリキュラム / Science for All / 教育課程 / STEM教育 |
Outline of Research at the Start |
理科教育において「創造性(creativity)」の育成は重要と考えられてきたものの,「創造性」とは何か,「創造性」のある子どもとはどの ような子どもなのか,「創造性」はどのようにして育成・伸長することができるか,という問いに答えうる理論的・実践的な研究は継続的・重 点的には行われていない。そこで本研究では,教科教育学(理科教育学)の観点から,科学的な創造性についての関連研究の知見を整理し,科 学的な創造性の育成・伸長に関わる教育目標のタキソノミー,カリキュラムの構成原理,教育方法を探ることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究での研究内容を調査手法に即して,(1)文献調査,(2)国際比較調査,(3)教科間比較調査,(4)フィールド調査の4つに細分化し,各研究者で役割を分担して実施した。令和5年度では,(1)文献調査,(2)国際比較調査を中心に進めた。 (1)文献調査では,令和4年度に引き続き,心理学や科学論における創造性研究, STEM/STEAM教育論・理科教育論における科学的な創造性研究を収集・整理し,本研究の理論的な基礎付けを行った。また,教育目標分類学,学習成果を基盤とするカリキュラム論,科学の性質 (Nature of Science)論,STEAM教育論等の批判的検討を通して,理科教育における創造性の育成・伸長に関わるタキソノミーモデルやカリキュラム構成の基本的な枠組みを検討した。 (2)国際調査では,ドイツでの教育課程実施状況,教員養成教育に関するヒアリングを実施した。ドイツでは,連邦レベルでの教科スタンダードの改訂が行われ,これまでのコンピテンシーを基盤とするスタンダードの枠組みが基本的に維持されていることが確認できた。また,オーバーシューレにおける試補教員(Vorbereitungsdienst)の授業研究を参観し,授業構成に関する基本的な考え方などを把握することができた。 (4)フィールド調査については,諸外国では,科学における創造性は,科学論的内容としてのメタ科学的な知識として位置付けられていることから,高校生や大学生を対象として「科学の性質としての人間的要素(Human elements of Nature of Science)」に関する調査を実施した。暫定的な結果として,高校生や大学生は,科学における創造性の重要性については,基本的に理解していることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,文献調査の資料収集や海外での現地調査が実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,令和5年度に引き続き,(1)文献調査,(2)国際比較調査を進めると共に,(3)教科間比較調査,(4)フィールド調査を中心に進めて行く。(3)教科間比較調査については,科学分野に隣接する学問領域・教科領域としての数学における創造性,理数系分野とは異なるが,創造性の育成が重要視されている芸術系の音楽や芸術における創造性とその教育に関する基本的な考え方等を調査することにしたい。(4)フィールド調査については,学校内外の学習環境における児童・生徒の探究活動などの取り組みにも注目して,科学教育/STEAM教育における創造性の発達的な変化の調査や科学的な推論の国際比較調査などを実施していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)
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[Journal Article] 数学科2024
Author(s)
新井孝拓,原田祥平,山越和彦,伊藤伸也
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Journal Title
金沢大学附属中学校研究紀要
Volume: 66
Pages: 45-52
NAID
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[Journal Article] 数学科2023
Author(s)
原田祥平、戸水吉信、北村悟朗、伊藤伸也
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Journal Title
金沢大学附属中学校 研究紀要
Volume: 65
Pages: 65-75
NAID
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