Project/Area Number |
23K22288
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Project/Area Number (Other) |
22H01017 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
石黒 広昭 立教大学, 文学部, 特別専任教授 (00232281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石本 啓一郎 名寄市立大学, 保健福祉学部, 講師 (00816481)
本間 祥子 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 助教 (00823717)
蓮見 絵里 埼玉東萌短期大学, 幼児保育学科, 助教 (40952867)
小林 由利子 明治学院大学, 心理学部, 教授 (50245297)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,640,000 (Direct Cost: ¥12,800,000、Indirect Cost: ¥3,840,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | エステティック・リテラシー / 国際移動児 / ワークショップ / Arts-Based Research / 移民 / 子ども / 学習 / エステティックス / リテラシー / こども |
Outline of Research at the Start |
本研究では、言語的文化的多様性を持つ移民の子どもたちのエステティック・リテラシー(Aesthetic literacy)に着目し、その学習を促進する、アートに基づいた(Arts-based)ワークショップ・プログラムの開発を目指す。エステティック・リテラシーとは美的感性、美的反応を引き起こす能力であり、身体に根差されたリテラシーとでもいえるもので、学習者の生き方や人格の変容を促す、存在認識論的移行を可能にするものである。本研究では、多様な価値が交差する中で生きる移民の子どもたちの有能性(competence)に着目することで、個々の存在の特異性を文化的に価値あるものとして取り扱う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、初年度である2022年度に関係ができた移民の子どもたちが所属する複数の実践組織で対面ワークショップを試行することができ、その実践的、理論的課題を整理した。実施されたワークショップは多様で、学校における代表的なリテラシー特性である機能性よりもそのエステティック(感性的)特性を重視したものが実施された。具体的には小学校における文字の視覚性を重視する見立て遊び的活動、地域日本語教室での造形ワークショップ、海外にルーツのある子どもが所属する就学前施設における行動観察と保育士研修、移民の子どもが通う民間学習施設などであり、結果の相互の比較により、多様な課題が確認できた。 国外フィールド研究としては、初年度から参加するタイと日本の大学生との間で準備を進めて来た泰日オンライン・ワークショップを開催し、お互いの国での生活を紹介しあう日本語のデジタルパンフレットを作成し、本科研ホームページで公開した。また、カナダの継承語学校で行ったアート・ワークショップでは日本の伝統的な紙芝居の物語作成技法をベースに子どもたちが自分の人生を語るワークショップを実施した。紙芝居技法が日本的な文章構成作法を学ぶツールになることや自分の過去をふりかえったり、未来を想像する上で有用であることが示された。 この他、代表者の所属校により招聘されたスウェーデンの幼児教育研究者で、エスティクスを研究している Liselott Mariett Olsson博士を招いて本科研メンバーで研究検討会を行い、今後の課題を議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ワークショップ・プログラムに協力してくれるフィールドが国内、国外とも見つかり、実践者らと緊密に協力しながらプログラムを検討、試行できる段階にあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
試行されたワークショップの結果として、その特徴や課題を公開の学会や研究会で報告することでさらに議論を深めることができるだろう。そのため、次年度はワークショップの理論的検討と試行を行うことももちろんだが、その成果を複数の国内外の学会で報告する予定である。
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