Project/Area Number |
23K22292
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Project/Area Number (Other) |
22H01021 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
末松 和子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (20374887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋庭 裕子 東京学芸大学, 大学教育研究基盤センター機構, 准教授 (10313826)
黒田 千晴 神戸大学, 国際教育総合センター, 准教授 (30432511)
水松 巳奈 東洋大学, 国際教育センター, 講師 (30726211)
北出 慶子 立命館大学, 文学部, 教授 (60368008)
村田 晶子 法政大学, 日本語教育センター, 教授 (60520905)
高松 美能 (高橋 美能) 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60574168)
米澤 由香子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60597764)
渡部 留美 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (90397787)
新見 有紀子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (90747396)
仙石 祐 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 講師 (90829160)
平井 達也 立命館アジア太平洋大学, 教育開発・学修支援センター, 教授 (80389238)
尾中 夏美 岩手大学, 国際教育センター, 教授 (50344627)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥12,740,000 (Direct Cost: ¥9,800,000、Indirect Cost: ¥2,940,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 国際共修 / 内なる国際化 / カリキュラム国際化 / 教育の質保証 / 効果検証 / 異文化間教育 / 多文化教育 / 国際教育 |
Outline of Research at the Start |
言語・文化背景の異なる学習者が協働・交流を通して相互研鑽する「国際共修」を、ニューノーマルを先導する国際教育手法と位置づけ、その教育的価値を多様な視点で検証する。ハイブリッド型国際共修の教育実践・効果、地域社会や中等教育機関を巻き込んだ新たな国際共修が社会に創出する教育アセットや国際社会や地域コミュニティに対する大学のエンゲージメントの価値を分析・検証し、教育の質保証を主眼に据えた包括的な研究を推進するとともに、日本を代表する国際共修教育研究プラットフォームを「Japanモデル」として構築する
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Outline of Annual Research Achievements |
多様な言語・文化背景をもつ学習者が協働学習を通して学び合い研鑽を図る「国際共修」を、ニューノーマルを先導する国際教育手法と位置づけ、その教育的価値を多様な視点で検証する。コロナ禍にバーチャル化の進んだ国際共修の教育実践や学習効果を、複数の方法を用いて多角的に検証し、地域社会や中等教育機関を巻き込んだ新たな国際共修授業・プログラムを開発する。また、国際社会や地域コミュニティに対する大学のエンゲージメントの価値を分析・検証し、教育の質保証を主眼に据えた包括的な研究プロジェクトを推進する。本年度は、1.文部科学省の大学の国際化推進フォーラムの国際共修プロジェクトに参画する6大学(福島大学、東京外国語大学、信州大学、大阪大学、神戸大学)の国際共修履修者を対象とし、授業前、授業後の学びの変化に着目した検証を行った。 2.国際共修に特化したルーブリック開発 日本の教育現場に親和性のある「国際共修ルーブリック」を①海外の高等教育機関で広く使われて いる米国大学協会(Association of American Colleges and Universities)のVALUEルーブリックや、欧州協議会のReference Framework of Competences for Democratic Culture)をはじめとするルーブリック関連資料や文献の収集・精査、②日本の教育事情を考慮したコンピテンシー項目の決定、③コンピテンシーのカテゴリー化と小項目の設定、④各小項目の発達プロセスの確認及び項目間のレベル調整、⑤国際共修授業 で受講生が書いたレポートの分析およびそれを反映させたルーブリック項目の再レビュー、⑥全体の表記および整合性の確認、の6段階の開発 プロセスを経て最終案を作成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
授業後の効果検証はこれまで複数年かけて実施してきたが、履修者の学びの変化についての検証は限定的であった。国際化推進フォーラムの国際共修プロジェクト連携校の理解と支援もあり、授業前、授業後の学びの変化に着目した検証を行うことができた。また、日本の教育現場に親和性のある「国際共修ルーブリック」を世界的に汎用性のあるルーブリックを参照しながら作成するプロセスで多くの学びがあった。まだルーブリックは完成できていないが、研究チームで専門班を作り作業を進めることができた。学会等での発表を通して専門家からフィードバックを得たり学生モニター調査の結果を取り入れながら作業を順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
言語・文化背景の異なる学習者が意味ある交流を通して研鑽を図る「国際共修」を、ニューノーマルを先導する国際教育手法と位置づけ、その教育的価値を多様な視点で検証する。コロナ禍にバーチャル化の進んだ国際共修の教育実践・効果を多角的に分析し、地域社会や中等教育機関 を巻き込んだ新たな教育アセットおよび国際社会や地域コミュニティに対する大学のエンゲージメントのあり方を検証する。教育の質保証を主眼に据え、①国内外の高等教育におけるコロナ禍期をまたいだ国際共修実践実態の把握と比較、②オンライン・ハイブリット型国際共修の効果検証、③地域社会・産業界・中等教育機関との連携による国際共修の開発および効果検証を行う。来年度は、引き続き効果検証を行うととともに、国際共修ルーブリックを完成させる。AAC&Uの異文化ルーブリックを開発したDarla Deardroff教授を招聘し、研究会の開催や個別ミーティングにて国際共修ルーブリックに対する建設的なフィードバックを得る。 地域社会と連携した国際共修科目の開発を進め、授業に参加するステークホルダーの学びに焦点を当てた検証にも着手する。 引き続き、国内外の学会、シンポジウム、ワークショップで成果を発信するとともに、国際共修の学習効果や国際共修ルーブリックをWEBで公開する準備を進める。
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