Project/Area Number |
23K22301
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Project/Area Number (Other) |
22H01030 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
藤芳 明生 茨城大学, 応用理工学野, 教授 (00323212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 貴充 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (20399489)
原田 浩司 筑波技術大学, 保健科学部, 客員研究員 (40738168)
細川 美由紀 茨城大学, 教育学部, 准教授 (70434537)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
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Keywords | 特別支援教育 / 入試特別配慮 / 音声教材 / ユニバーサルデザイン / 文字認知障害 / 障害者支援技術 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、音声に頼る学習方略を奨められる環境整備に役立てるため、次の3つの課題に取り組む。読み書き困難の疑いのある児童に対し、「音声ペンを介した読みを続けることによる言語的短期記憶の改善効果」を評価する。負担なく障害の早期発見を可能にするため、「障害の有無にかかわらず『まず、使ってみよう』と奨められる音声教材」を開発する。最後に、十分な学習ができたとして、「大学入学共通テストを音声で受験して十分な得点ができるのか」を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、音声に頼る学習方略を奨められる環境整備に役立てるため、次の3つの課題に取り組むものである。(1)読み書き困難の疑いのある児童に対し、「音声ペンを介した読みを続けることによる言語的短期記憶の改善効果」を評価する。(2)負担なく障害の早期発見を可能にするため、「障害の有無にかかわらず『まず、使ってみよう』と奨められる音声教材」を開発する。(3)十分な学習ができたとして、「大学入学共通テストを音声で受験して十分な得点ができるのか」を検証する。 令和5年度は研究2年目であり、上記3つの課題について、昨年度決定した方針に従い、研究を進めた。課題1について、栃木県内の小学校と研究協力関係を構築し、複数回会議を行い、実証実験を行った。具体的には、通常学級および特別支援学級に在籍する複数名の児童を調査対象として音声付教科書を用いた介入を実施し、WISC等の心理検査及び読書能力の検査をその前後に行った。研究結果は解析中である。課題2について、音声付教科書の初期導入マニュアルの製作を行った。また、音声付教科書に対するアンケート調査を行い、全国の利用者の意見の収集を行った。必要な改善を行って令和6年度から改定される教科書の製作に活かす予定である。課題3について、昨年度から引き続き、大学入学共通テストの過去問を用い、音声ペンを使って操作する音声問題を試作した。今年度は、問題の文書構造を示した表に2次元コードを重ねて印刷した文書構造表問題を中心に試作を行った。理数系科目の音声化には、図表の音声化が必要であり、複数の案を作成し、関係者に意見を求めた。完成した文書構造表問題は、健常な大学生を実験参加者として実証実験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度も、必要と考えていたことはすべて達成ことができた。課題1について、研究協力校において実証実験を行うことができた。課題2について、音声付教科書の初期導入マニュアルが完成し、音声付教科書に対するアンケート調査の結果から改善計画を策定できた。課題3について、大学入学共通テストの過去問のデータを用いた文書構造表問題の音声問題が完成し、健常な大学生を実験参加者として実証実験を行った。 本研究で得られた研究成果について、国内外の学会において発表を行うとともに、論文発表を行うことができた。電子情報通信学会の論文誌に2編の学術論文を発表した。 音声教材の制作を支援するソフトウェアの改良も順調である。今年度は特に、機械学習を用いて、PDFドキュメントからレイアウトを解析するソフトウェアの開発に力を入れた。最先端のニューラルネットワークであるTransformerを活用し、PDFドキュメントのレイアウトを学習するソフトウェアを開発することに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度以降も、これまで通り研究を継続していく。課題1について、研究協力校において、実証実験を継続する。通常学級および特別支援学級に在籍する数名の児童を調査対象とし、WISC等の心理検査及び読み能力の検査を行うとともに、音声付教科書を用いた介入を実施する。課題2について、音声付教科書を改良し、全国の希望者に配布を行う。課題3について、大学入学共通テストの過去問を用い、音声ペンを使って操作する音声問題を完成させる。健常な大学生および高校生を実験参加者とし実証実験を行う。
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