Project/Area Number |
23K22359
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Project/Area Number (Other) |
22H01088 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | University of Human Environments (2022, 2024) Tohoku University (2023) |
Principal Investigator |
野内 類 人間環境大学, 総合心理学部, 教授 (50569580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 裕治 人間環境大学, 総合心理学部, 教授 (00424317)
宮崎 敦子 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (30771521)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
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Keywords | 生活介入 / 高齢者 / 予測モデル / 音楽介入 / 運動介入 / 認知介入 / VR介入 |
Outline of Research at the Start |
加齢による認知機能や生活の質の低下は、高齢者の地上生活を困難にし、認知症の主要なリスクファクターとなる。これまでの研究から、認知・運動・栄養などの生活介入を実施すると高齢者の認知機能や生活の質が向上することがわかっている。しかしながら、従来の研究では、いつ・だれが・なにを実施するのかという視点が不足していた。 そこで、本研究では、健康な高齢者を対象に≪いつ:実施時間帯(朝・昼・夜)≫や≪だれが:個人の特徴(学際的な指標)≫や≪なにを:各種生活介入(認知・運動・栄養・音楽・社会的交流)≫が生活介入の効果に及ぼす影響を包括的に調べる。
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Outline of Annual Research Achievements |
平均寿命の延伸によって世界的に高齢者人口は、増加している。加齢に伴う認知機能の低下は、軽度認知障害(MCI)の主要なリスクファクターとなる。そのため、どうすれば高齢者の認知機能を向上させ、MCI/認知症予防につなげることができるのかという学術的「問い」は、学術的な価値だけでなく、現代社会において最も関心が高く、世界的にも解決すべき要請の高い課題である。 今年度は、実施する生活介入プログラムの開発を行った。生活介入プログラムの候補として、脳トレゲームを用いた認知介入、有酸素運動、栄養介入、音楽介入やVRを用いた社会交流介入があった。認知介入や有酸素運動は、これまでの経験をもとに介入強度などを設定した。認知介入に関しては、1回15分週に5回程度の介入頻度とした。有酸素運動に関しては、週に3回程度で1回30分の運動で認知機能等に効果があることが分かった。 栄養介入や音楽介入やVRを用いた社会交流介入については、先行研究をSRやメタ分析をすることで効果がある方法を検討した。栄養介入に関しては、カロテノイドやフラボノイド摂取が重要であることがわかった。音楽介入の効果に関しては、メタ分析を実施することで、認知症高齢者やMCI高齢者であっても週に3回程度の音楽介入を実施することで実行機能と全般的な認知機能が改善することを明らかにし、論文としてまとめた。VRを用いた生活介入では、没入型のVRゴーグルを用いて毎日10分程度自分の知っている街並みを散歩するというVR散歩を実施すると孤独感が低下し、さらには、現実世界の有酸素運動量が増加することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生活介入の強度や頻度に関して、先行研究をSRし、さらにはメタ分析をすることによって適切な介入強度と頻度を設定することができた。音楽介入に関しても、大規模なメタ分析によって認知症高齢者であっても実行機能や全般的認知機能が改善することを明らかにすることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度までの成果をもとに、認知介入・運動介入・音楽介入・VR介入を実施するための準備を進めていく。栄養介入に関しては、どの程度のカロテノイドやフラボノイドを摂取すればよいのかを全年齢を対象としたSRやメタ分析を実施することで生活介入の頻度や摂取量を設定する。
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