Exploration of hidden ferroelectricity by real-time observation of the electronic states synchronized with the electric field
Project/Area Number |
23K22428
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Project/Area Number (Other) |
22H01157 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 13020:Semiconductors, optical properties of condensed matter and atomic physics-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中島 伸夫 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (90302017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 伸太郎 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (40616687)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,200,000 (Direct Cost: ¥14,000,000、Indirect Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥13,780,000 (Direct Cost: ¥10,600,000、Indirect Cost: ¥3,180,000)
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Keywords | 外部電場同期のX線吸収分光法 / チタン酸ストロンチウム / 強誘電性 / フレキソ電気性 / 電子状態 / 外部電場同期のX線吸収分光 / チタン酸ストロンチウム極薄膜 |
Outline of Research at the Start |
(基盤B:18H01153)で開発した「外部電場に同期したサブマイクロ秒時間分解X線吸収分光法」により、常誘電体SrTiO3薄膜に生じる隠れた強誘電性を明らかにしつつある。これまでの研究成果を本年度中に論文発表する。同手法に依り得られた結果を、低速陽電子回折実験によって定量的に解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
全温度にわたって安定な常誘電体であるチタン酸ストロンチウムが、応力歪みや酸素欠損によって強誘電性が現れることがたびたび報告されてきた。近年、室温でも強誘電性が安定に存在するとの報告が相次いでおり、鉛フリー強誘電体としての期待が高まっている。 本研究では、この強誘電性が「外部電場に自発分極が応答する直接型強誘電性であるか」を明らかにする。特に、分極の担い手であるチタンと酸素の共有結合の電場と温度に対する安定性に注目する。実験は、半導体X線検出器の全シグナルを取り込んで測定する「外部電場同期のX線吸収分光法(本年3月報道発表)」の性能を向上させて行う。この手法はあらゆる強誘電体の電子状態測定に適用可能である。酸化ハフニウムや強誘電体メモリ材料など、未解決な点が多く残る注目の新規強誘電性(隠れた強誘電性)にも測定の対象を広げ、電子状態からそのエネルギー安定性を解明する。 初年度は、導電性基板上に蒸着した厚さ15~25nmのチタン酸ストロンチウム薄膜について外部電場に同期したチタンK吸収端スペクトルの測定を行った。これまで研究成果に基づいて、誘電分極の大きさに比例したスペクトル構造(Ti 3d egピーク)の電場応答を確かめたところ、基板の下向きに卓越的に配向した分極の存在が明らかになった。さらに、この分極は膜厚の減少にしたがって減少することも明らかになった。一方で、膜厚が薄い場合は、下向きに配向した分極が外部電場による反転が抑制されることも明らかになった。 この結果を踏まえ、温度依存性の測定やAサイトイオンを置換した測定、酸素イオンの電場応答測定などを実施するための準備に着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究対象物質についてスペクトルデータ測定はできている。チタン酸ストロンチウム薄膜で見出された誘電性が、通常の強誘電性と考えるよりはフレキソ電気性(液晶のように曲げると現れる電気的な歪み)であることを確定的にするための実験に加え、測定対象を他のチタン酸化物についても広げるなど、ほぼ計画通りに研究が進行している。 また、放射光X線を用いた実験を定常的に行うための実験課題も採択されており、当面の研究計画に問題はない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究初年度に測定したスペクトルで、チタン酸ストロンチウム薄膜には自発分極が生じていること、膜厚の依存して分極の大きさや電場応答が変化することなどが明らかになった。 今後は、分極を作り出すもう一方の主役、つまり酸素イオンの電場応答についても研究を展開する。さらに、これまで室温条件下でのみ行ってきたスペクトル測定を、実用的あるいは物理的に重要な±100℃の温度範囲で測定できるように測定装置の開発を進める。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)