Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
超蛍光とは励起状態に分布した放射体の集合が、自然放出過程を介して自発的に量子もつれ状態を形成し、高強度なパルスを放射する現象である。約半世紀に渡り超蛍光は二準位系の現象として認知されてきたが、近年、多準位系では非線形光学現象を誘発する事が明らかになった。そこで本研究では、冷却原子を用いる事でマイクロ秒以下のゆっくりと時間変化し、かつフォトンフラックスが十分に小さい非線形光学現象を実現させ、その量子光学的性質を解明する。これによって新奇輻射現象の実現とその応用を目指す。