Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
物質に電極を付けて電源に接続し、電流を通電すると電流に比例した電圧が発生する。これはオームの法則として知られるありふれた状態に見えるが、電流・熱・エネルギーの流れがあるために、厳密には熱力学や統計力学が適用できない状態である。それが顕著な場合が、伝導電子同士が強く相互作用するためにオームの法則に従わない物質である。本研究ではそうした物質を対象として、熱・統計力学を拡張できるような基礎実験結果を得ることに挑戦する。こうした物質では電流を流すと結晶のサイズも変わるので、それを応用した素子設計の提案も行う。