Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
超流動体には、摩擦による減速なしに永久に流れ続ける超流動流が存在し、未来における情報伝達の柱となる可能性がある。シンプルな超流動体では、超流動流が波動関数の位相の空間変化により与えられる。一方、カイラル超流動体である超流動ヘリウム3-A相においては、位相変化による流れのみならず、波動関数そのものの空間変化に応じた、質量ならびにスピンの超流動流が存在すると考えられているが、超流動流の直接的な測定手段がなく明瞭な実験検証はなされていない。本研究ではこの2種の超流動流の実在を磁気共鳴映像法を利用した新開発の手段で実験的に検証し、2流体モデルを超える、3流体量子流体力学の必要性を検証する。