Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究の目的は、低温重力波望遠鏡KAGRAで用いられるサファイア結晶鏡における非一様複屈折がもたらす問題の一つである、姿勢制御信号の不安定性に対する解決策の獲得であり、モダルモデル干渉計シミュレーションによる複屈折の影響の解析、線形制御および機械学習による複屈折の影響の除去、試験実験機による機械学習の実践、という3つのアプローチで構成される。同様の問題は常温望遠鏡でも見つかっており、次世代の望遠鏡でも課題となることが予想される。機械学習を用いたこれまでにない新しい手法でこの問題の解決の糸口を探り、重力波天文学の発展に貢献したいと考えている。