Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
電波星雲W50の中心に位置するX線連星SS433は、銀河系内のマイクロクェーサーであり、ブラックホールとA型超巨星の連星系であると考えらえれている。このSS433は、2018年にジェット軸上やW50シェルの近傍でガンマ線放射が検出され、宇宙線加速サイトとして脚光を浴びている。2024年のHESSの観測結果の兆候から、ガンマ線放射は、X線放射領域で生じた加速電子が起源と考えられている。本研究計画では、磁気流体数値計算、電波観測、可視光観測、X線観測を組み合わせ、X線連星ジェットと観測されたガンマ線放射の関係を明らかにし、放射機構を特定することを目的としている。