Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
熱帯域成層圏に存在する赤道準2年振動(QBO)は広範囲の力学・化学過程に影響を及ぼし、気象予報精度とも関連する、極めて重要な現象の1つである。現在、世界のほぼ全ての気候モデルで重力波パラメタリゼーションを組み込むことでQBOを再現している。世界中のモデルを集めて行われた最新のQBO温暖化実験では、将来QBO変化についてモデル間で大きなバラつきが見られた。国際的な共同研究プロジェクトを主導し、エルニーニョ・南方振動(ENSO)によるQBO変調を解析することで、ENSOと連動する同パラメタリゼーションを検証し、気候モデルの不確実性低減に資する知見を得る。