プレート成長標準モデル:プレートテクトニクスからプレートダイナミクスへ
Project/Area Number |
23K22601
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Project/Area Number (Other) |
22H01330 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川勝 均 東京大学, 地震研究所, 名誉教授 (60242153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一瀬 建日 東京大学, 地震研究所, 准教授 (60359180)
馬場 聖至 東京大学, 地震研究所, 准教授 (70371721)
竹内 希 東京大学, 地震研究所, 教授 (90313048)
竹尾 明子 東京大学, 地震研究所, 助教 (90756933)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | プレートテクトニクス / リソスフェア / アセノスフェア / 太平洋アレイ / マントルダイナミクス / 海洋プレート |
Outline of Research at the Start |
「海洋プレート【熱】成長標準モデル」を基に,地震波速度・電磁気伝導度などの地球物理観測量に関する「海洋プレート【物性構造】成長標準モデル」を構築する.得られた標準モデルと「太平洋アレイ」計画により蓄積されつつある海洋底下の観測データと統合的に比較検討することにより,標準場からのゆらぎとしてのマントル不均質構造の特性を評価し,現在の海洋マントルの状態を記述する.これにより海洋マントル(lithosphere-asthenosphere system)のダイナミクス,ひいては地球の進化から海溝型巨大地震の発生を含むプレート境界ダイナミクスまでをシームレスに俯瞰する広範な学術「プレートダイナミクス」研究の基礎を形成する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,「海洋プレート【熱】成長標準モデル」をもとに,地震波速度・電気伝導度構造の標準モデルを構築し,定量的なプレートテクトニクス研究の基準(レファレンス)を用意することを目的とする.観測と比較するための基準構造として,組成(岩石・鉱物)に加え,(1)H2O等揮発性物質の影響,(2)地震波減衰などの非弾性,(3)地震波および電気伝導度異方性をモデル化する.それを踏まえ,同一熱・組成モデルに基づく地震波速度・電気伝導度の「海洋プレート【物性構造】成長標準モデル」を構築する.さらに,太平洋アレイ計画により観測網の充実が見られる海洋底地球物理アレイ計測と標準モデルを比較し,地球マントルにおける標準場からのゆらぎの状態を評価する.これらにより,「プレートダイナミクス」といった広範な研究領域の基盤を提供することを目指す. 初年度にあたる2022年度は,海外研究協力者を含む研究グループで「キックオフ・ミーティング」を開催し,物性構造【地震波速度/電気伝導度】標準モデルの構築の第一段階として,「望ましい標準モデル像」の確認作業を行った.またそれを踏まえて,物性構造標準モデルの構築を開始した.これと平行して,既存の太平洋アレイ観測データの解析を行い,標準モデルとの比較に資する研究を継続的に進めた.具体的には,広帯域地震探査・電磁気探査によるアレイ直下の地震波速度・電気伝導度の一次元構造(異方性を含む)の解析,地震波速度・電気伝導度の合同解析,表面波トモグラフィー・波形インバージョンによる広域構造解析などである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は概ね順調に進んでいるが,コロナ禍ということもあり,情報交換や研究の展開に時間がかかる傾向がある.あまり無理をせずに進めていきたい.
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の影響で,旅費などの研究費が実質的に使用されていない状況にある.無理のない範囲で海外の学会等で成果発表を行う.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)