Project/Area Number |
23K22985
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Project/Area Number (Other) |
22H01716 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 25010:Social systems engineering-related
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
滝 聖子 千葉工業大学, 情報変革科学部, 教授 (50433181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ウ アテイ 北見工業大学, 工学部, 准教授 (30821962)
東 壯一郎 千葉工業大学, 未来変革科学部, 教授 (20908777)
藤田 恵理 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (50466877)
石垣 綾 東京理科大学, 創域理工学部経営システム工学科, 教授 (50328564)
山田 哲男 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (90334581)
高野倉 雅人 神奈川大学, 工学部, 教授 (00333534)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 経営工学 / ワークライフバランス / ストレスコーピング / 作業研究 / 技術・技能伝承 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では,在宅・リモートワークが増加した一方で,コロナ禍でも在宅・リモートワークが不可能な仕事(医療・福祉,運輸業等)も存在している現在の多様な働き方・家族状況等を調査し,ワークライフバランスの問題点を明らかにした上で,多様な支援を提示可能なモデルを提案する.そして,提案したモデルの有効性を検証することにより,身体的・精神的に低負荷な労働(ワーク)と家庭生活(ライフ)を実現するストレスコーピング手法(ストレス対処法)をデザインすることを試みる.
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は,ポストコロナ新時代におけるワークライフバランス支援を目指して,ストレスコーピング手法を提案するための研究を行い,以下の成果を得た. ①ワークおよびライフのデータ収集・分析:在宅・リモートワークと家庭内作業の現状を調査した.リモートワークの困難な介護職従事者を対象として職業性ストレスおよび職務満足度を調査し,統計的分析により,ストレス・満足要因を明らかにした.リモートワークを伴う労働者に対しては職業性ストレスの調査を行った.また,海外短期滞在者の育児ストレス分析も実施した. リモートワークの困難な業務における負担軽減のために,物流倉庫における歩行速度の異なる作業者による混雑の緩和を目的としたマルチエージェントモデルを提案した.また,起き上がり介助動作や旋盤加工作業中の視線移動の動作分析を行った上で統計的分析を行い,技術・技能伝承のための知見を得た.さらに,ワークとライフにおける負担度の評価のために,無償労働(家事・育児等)の貨幣評価についても検討した. ②ストレス対処傾向およびコーピング手法の調査:コロナ禍の個人のストレス対処の傾向を調べるために,ストレス対処傾向の調査を実施した.また,単純作業の種類や順序と精神的ストレスの関連を調査した.さらに,様々なストレスコーピング手法(音楽,ヴィーガン菓子等)の効果についても調査した. ③成果発表および情報収集:得られた研究成果は,複数の論文誌に7編の論文が掲載された.また,国際会議(IIAI-AAI2022)および複数の国内学会で発表した.特に,日本設備管理学会春季研究発表大会では「生産とサービスのヒューマンモニタリングとスキル・ストレス分析」のオーガナイズドセッションを組織し,国内の研究動向についての情報収集を行った.さらに,研究成果の一部は, 国際会議IIAI-AAI2022および日本経営工学会春季大会で受賞している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,ポストコロナ新時代における多様な家族のワークライフバランス支援を目指して,技術・技能・健康のコラボレーションによるストレスコーピング手法(ストレス対処法)を提案するための研究を行っている.2022年度は,①ワークおよびライフ(在宅・リモートワークにおける業務,在宅・リモートワークの困難な業務,家庭内作業)のデータ収集・分析と②ストレス対処傾向およびコーピング手法の調査を実施した.これらの成果の一部は,論文誌および国際会議,国内学会で発表している。また,2023年度の国内学会等でも複数の発表を予定しており,論文誌への論文投稿も予定している.以上のように,2022年度の研究実施計画をほぼ達成できており,おおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は,2022年度に引き続き,ポストコロナ新時代のワークライフバランス実現を支援する技術・技能・健康のコラボレーションによるストレスコーピング手法(ストレス対処法)を提案するための研究に取り組む. ①ワークおよびライフのデータ収集・分析:在宅・リモートワークと家庭内作業(家事・育児・介護等)および在宅・リモートワークの困難な業務について,頻度の高い作業等を対象に身体的・精神的負荷を計測し,評価するシステムを検討する.特に,精神的負荷は,心拍変動および主観評価等により負担の程度や疲労を計測し,身体的負荷は,身体の動作範囲・軌跡や筋活動状況等の多方面から計測する.そして,作業内容と負担の関係を明らかにし,定量的に評価する方法を検討する. ②ストレス対処傾向およびコーピング手法の調査・分析:作業の種類や順序との関連,在宅・リモートワークが困難な業務における負担の軽減方法についての検討を行う.コロナ禍またはコロナ後の個人のストレス対処の傾向を調べるために,ストレス対処法調査を実施し,分析する.個人の運動歴や嗜好等についても調査し,その関連を考察する.様々なストレスコーピング手法の効果についても調査・検討する. ③情報収集および成果発表:関連する国内外の研究動向についての情報収集を行う.また,得られた研究成果については,国内学会および論文投稿等により,研究成果を発表する.
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