Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
地熱発電の安定運転を阻害する要因の1つは配管や熱交換器等の表面上に付着するスケールであり,それにより発電量が3割以上低下するケースが顕在化している。特に問題となるのはシリカ・シリケートの材料表面上への付着であるがその機構は明らかでない。この要因を明らかにするために溶液中のシリケートと材料表面間の相互作用を評価する。材料の表面変化や特性,シリケートの表面特性,スケーリング性の3つの関係性を整理し、スケール形成を支配する機構を解明する。それらの知見に基づき、耐スケール材の設計指針を立案する。