Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
太陽系形成の最初期の段階である星間分子雲では、ガスや塵が漂っており、それら塵表面上で原子から分子、さらに生命の材料となりうるような有機分子までもが形成されたと考えられている。そのようにしてできた有機分子が隕石や宇宙塵によって地球にもたらされて、地球上でさらに化学進化を続けて生命に至ったというシナリオが提案されている。そこで太陽系形成以前に起源がある隕石に含まれる地球外有機分子を原子間力顕微鏡によって初めて分析する。アミノ酸やアミノ酸前駆体など生命に関係する有機分子を単分子レベルで同定して、生命起源の謎に迫る。