Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
シュレーディンガー方程式は化学・生物学・物質物理学を支配する方程式であり、この方程式が正確に解くことができれば、これらの物質科学は基本的には理論によってすべて設計・予見することができ、これを裏づけるための実験との協業によって完結する。しかし、前世紀までシュレーディンガー方程式は解けないと信じられていたが、2000年以来の研究で中辻はこれが解ける事を示し、2004年その一般的解法を提出した。その後、その容易な解法の実現を目指し、上記の道は開かれつつある。本課題はその合成化学への展開であり、京都大学工学部合成化学科を卒業し、後にその教授となった申請者のライフワークの一つである。