Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
高分子固体中でのイオン‐双極子相互作用に着目し、従来までのアイオノマーとは全く異なる構造制御により独創的な材料設計法を確立する。本手法では高分子鎖中にイオン基が存在しない多くの高分子物質に対し、ガラス転移温度の著しい上昇(耐熱性の向上)、弾性率(剛性)の向上、熱膨張の抑制(寸法安定性の付与)が期待される。さらに、ポリマーブレンドの相溶性制御や透明性ポリマーの分極率異方性制御、セルロース系樹脂などに対する熱可塑性の付与など、高分子産業の幅広い分野に革命的な発展をもたらす。これら学術的独自性の高い現象を学理構築により解明する。