Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
(以下、継続課題のため初年度に記した概要をそのまま示す)高タフネス性バイオ素材であるカイコやクモの糸(総称:シルク)は、脱炭素社会の構築に繋がる次世代構造材料候補として強く期待されている。しかし、これらの糸を溶解させて得られる再生シルクタンパクや、遺伝子組換え技術を用いて創り出される人工シルクタンパクから、天然繊維に匹敵する高タフネス繊維を紡糸する技術は達成されていない。本研究では、天然シルクの高タフネス性発現に重要な役割を果たすフィブリル階層構造を人工紡糸繊維に付与する技術を開発し、構造材料として実際に使える高タフネス性再生シルクの創製を目指す。