Project/Area Number |
23K23501
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Project/Area Number (Other) |
22H02234 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38020:Applied microbiology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀内 裕之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (00209280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 良一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (50323481)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,890,000 (Direct Cost: ¥5,300,000、Indirect Cost: ¥1,590,000)
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Keywords | Aspergillus / Yarrowia / リン脂質 / 転写因子 |
Outline of Research at the Start |
本研究では産業上有用な糸状菌Aspergillus oryzaeとアルカン資化性で脂質生産等に利用されている二形性酵母Yarrowia lipolyticaを対象として、リン脂質組成の代謝制御に関わる転写因子を同定し、それら遺伝子のプロモーターを発現制御可能なものに変更した株群を作製する。これらの株を対象として、リン脂質組成の変化を検討するとともに、それぞれの株の生育、形態形成、各種のストレスに対する感受性の変化等を検討する。得られた結果から、A. oryzaeとY. lipolyticaにおけるリン脂質代謝制御維持機構の全体像を解明するとともに、各種ストレスに耐性化した菌株の創製を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、これまで糸状菌、二形性酵母においてほとんど明らかにされていない脂質代謝関連遺伝子の発現制御に関与する転写遺伝子群を同定しその機能を明らかにするとともに、それら遺伝子を有効利用することを目的としたもので、糸状菌は麹菌Aspergillus oryzae、二形性酵母はn-アルカン資化性のYarrowia lipolyticaを対象として用いており、脂質関連代謝遺伝子のターゲットとしてはホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)の合成に関わる遺伝子に注目している。 これまでに糸状菌A. oryzaeの転写因子遺伝子破壊株ライブラリーに含まれる全565株に対して、最少培地で生育が悪く、それにコリンまたはエタノールアミンをを加えた培地で生育がある程度回復する株を20株程度ピックアップした。現在これらの株において破壊されていると考えられる遺伝子群について、遺伝子破壊株ライブラリーを作製する際に用いられていた株とは異なる親株を用いて遺伝子破壊株を作製しその表現形の再現性を確認するとともに、それら遺伝子群をアミラーゼをコードする遺伝子amyBのプロモーター下で高発現できる株をも作製しその表現形の変化について解析中である。 一方、Y. lipolyticaについてはA. oryzaeでピックアップした転写因子をコードする遺伝子群について、そのオルソログを検索し、順次、破壊株の作製、高発現株の作製を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロジェクト1年目には分析機器の故障により進捗状況に遅れがみられたが、その後の研究の進展によりターゲット遺伝子の絞り込みはほぼ終了していることから、当初計画していたものに近いレベルにまで達しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目までの研究で、ターゲットとする遺伝子の絞り込みは終了しており、それら遺伝子について作製中のA. oryzae、Y. lipolyticaの遺伝子破壊株、高発現株について、さまざまな表現形の変化を検討する。また必要に応じてそれら遺伝子の多重破壊株も作製し検討する予定である。
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