劣化機構の解明を端緒とする地盤補強丸太減衰関数の提示
Project/Area Number |
23K23675
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Project/Area Number (Other) |
22H02410 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40020:Wood science-related
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
桃原 郁夫 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究専門員 (60222345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妹尾 淳史 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (00299992)
堀澤 栄 高知工科大学, 理工学群, 教授 (20368856)
杉山 淳司 京都大学, 農学研究科, 教授 (40183842)
村田 拓海 飛島建設株式会社技術研究所, -, 研究員 (40829959)
三好 由華 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (50781598)
神林 徹 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (30772024)
沼田 淳紀 飛島建設株式会社技術研究所, -, 主席研究員 (10443649)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
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Keywords | 丸太 / 地盤補強 / 木杭 / 微生物劣化 / 気候変動対策 / 木材 / 劣化 / 微生物 / 炭素貯蔵 / 生物劣化 |
Outline of Research at the Start |
劣化の進行がきわめて遅い環境下におかれた地盤補強丸太を対象に、そこで生じる劣化事象を詳細に解析し整理するため、次世代シーケンサー、MRI解析、X線解析、ラマン分光・赤外分光、微小試験体を用いた強度解析などを駆使して、地盤補強丸太各所で生じている劣化を測定し、地盤補強丸太内における劣化の進行状況を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
地盤補強丸太について以下を実施した。 (1)地盤補強丸太の採取に関しては、新たに東京スカイツリー直下の地盤から80年ほど前に打設されたと考えられる丸太を採取した。(2)の微生物群集の解析に関しては、木更津市の土壌中に約10年間放置し昨年度抜き出した丸太を対象に解析を行った。抜き出した丸太から調製した試料を内に含まれるDNAからNGS用いて微生物種を検出し、丸太試料の状態や保存処理丸太が埋められていた環境と、微生物群集の構造との関係を解析した。また、細胞壁の顕微観察を行い細胞壁に特段の劣化の兆候が認められないことを確認した。一方(3)のMRIを用いた湿潤状態における密度解析では、水中に長期間浸漬した丸太の各種MRI画像の信号強度の変化を観察し、浸漬中の水分の丸太内への移行がMRI画像に及ぼす影響などについて考察した。(4)の顕微分光学的手法を用いた解析では、地盤補強丸太から採取した試験体を顕微ラマン分光分析で観察し、この手法で細胞内のリグニンおよびセルロース量の変化を解析できることを確認した。その他、X線CT及び軟X線を用いた地盤補強丸太の密度測定に着手し、軟X線を用いることで劣化の状態を詳細に、またX線CTを用いることで劣化の状態を広い範囲にわたって解析できることを確認した。(5)丸太の断面欠損の解析に関しては、地中から掘り出した地盤補強丸太に関しては、特段大きな欠損が生じておらず、劣化に伴う断面欠損に関しては無視できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の最終目的は、地盤補強丸太の損失部分の体積を推定するところにある。これまでの確認では地中内の丸太には大きな断面欠損が確認されておらず、密度推定に関してはX線CT及び軟X線を用いた解析で所期の目的は十分達成可能と考えられることから、概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度以降も、本年度同様(1)微生物群集解析、(2)密度解析、(3)組成解析、(4)強度解析等について実施するとともに、これまでの成果を論文として取りまとめる。また、予算が確保できないため難しい点があるものの、地盤補強丸太の入手に関しても可能な限りチャレンジする。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)
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[Book] 木材学―応用編―2023
Author(s)
日本木材学会
Total Pages
238
Publisher
海青社
ISBN
9784860994068
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