Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
ヒラメやマダイなどの有用養殖魚種の養殖においてエドワジエラ症は、本疾病に対する防除対策が社会的急務である。申請者は、エドワジエラ症の本質的理解には「本菌が炎症性細胞死(パイロトーシス)を一時的に回避する分子機構の解明」が鍵となることを見出した。しかし、本菌による宿主パイロトーシス回避の分子機構は全く不明である。そこで本研究では、パイロトーシスに関与する病原因子EvpPの機能欠損株を作製し、本菌感染経路に基づいた病原性と本細胞死との関係、本分子に起因する未知の宿主分子機構の探索、そして本細胞死の一時的回避メカニズムについて詳細に解析する。