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野生動物の生息拡大制御にむけた生息地分断箇所の検出手法の開発

Research Project

Project/Area Number 23K23724
Project/Area Number (Other) 22H02459 (2022-2023)
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Allocation TypeMulti-year Fund (2024)
Single-year Grants (2022-2023)
Section一般
Review Section Basic Section 41030:Rural environmental engineering and planning-related
Research InstitutionKyoto University (2024)
Ehime University (2022-2023)

Principal Investigator

武山 絵美  京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90363259)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 真弓  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (50344388)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2024)
Budget Amount *help
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Keywords野生動物管理 / 生息地 / イノシシ / シカ / ニホンジカ / ツキノワグマ / 土地利用 / 地理的条件 / UAV測量 / 集塊性 / 連結性
Outline of Research at the Start

本研究の目的は,「広域レベルかつ多様な動物種を対象とした,生息地の連結性分析と,これに基づく効果的な生息地分断カ所の検出手法の開発」である.
ここで,「広域レベル」とは複数の市町からなるエリアとする.また,「多様な動物種」とはイノシシ,シカ,ツキノワグマの3種とする.これら3種は,個体数増加により農作物や人身への被害を多発させている一方,地上性哺乳類であることから,土木構造物による生息地の分断が生息地の拡大制御に有効に働くと考えられる.

Outline of Annual Research Achievements

ニホンジカの個体数が急増している地域において、生体捕獲を実施し、GPS首輪を2頭に装着し、行動追跡を行った。またすでに蓄積されたツキノワグマのGPSデータを用いて、人為的環境を横断するポイントの地理的な特徴の抽出を行った。国道レベルの大きな道路を横断する際には、横断距離が最も近くなる場所を選択的に利用していることが明らかとなった。その一方、地形が入り組んだ集落への侵入は、明確な特徴がないことが明らかとなった。地形だけでなく、人の利用状況などとの関連性が示唆された。またGPSデータと地理的な連結性と分断性を分析する手法を検討するため、現地調査ドローン調査を行い可視光及び点群データを取得した。
また、イノシシの市街地出没が急増している地域において、現地踏査および土地利用調査から市街地出没ルートを確定し、移動経路になりやすい地形・土地利用条件を抽出した。耕作放棄地が飛び石状に点在するエリアでは、アスファルト道路がイノシシの移動経路として特に容易に利用されやすく、耕作放棄地と道路の往来を阻害する柵の設置が行われている場所では、道路が移動経路として利用されづらいことがわかった。これを踏まえ、GIS上でイノシシの移動経路になりやすく、生息地の連結性を高めるポイントを抽出する技術について、検討を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

野生動物の移動経路の把握に成功している。また、移動経路データをGISに取り込み、地理的条件との関連性にかかる分析も進んでいる。現時点では、当初想定していた「既存の土地利用データべースの活用」が、データベースの不完全性によりやや滞っているが、データベースの補完方法の検討も進んでおり、研究成果が上がっているといえる。

Strategy for Future Research Activity

R4年度に構築した土地利用データベースを用いて,R5年度に明確にした連結性の定義に基づき,動物種別に生息地の連結性を分析する.分析にあたり,連結性を自動計算させるアルゴリズムを開発し,R4年度に構築したGISクラウドシステムに追加装備して,広域レベルを対象とした分析の自動化を実現する.
また,これと平行し,R7年度の分析作業に向けて,効果的な生息地分断カ所の定義を明らかにする.先行研究では,①柵の施工および維持管理のしやすさと,②集落・農地周辺の野生動物被害を優先的に軽減させることを重視し,「集落・農地周辺の小規模生息地とその周辺の山林に広がる大規模生息地を,短距離かつ農地・道路に沿う場所で分断できるポイント」を効果的な生息地分断カ所と定義していた.しかし,広域レベルで野生動物の生息地の拡大を制御する観点から見れば,効果的な生息地分断カ所には,③動物種別に見た平均季節移動距離や1頭あたりの必要餌資源量に基づき,個体群を適正規模に制御しうる生息地面積に分断できるポイント,であることが求められる.そこで,申請者らがこれまでの研究にて継続的に入手してきた研究対象フィールド内での野生動物の季節移動性や生息地面積に係るデータを,R4年度に構築したデータベースに組み入れて「個体群を適正規模に制御しうる生息地面積」を分析する.これにより,動物種別に,上記①~③を考慮した生息地の「効果的な生息地分断カ所」の定義を明確にする.

Report

(2 results)
  • 2023 Annual Research Report
  • 2022 Annual Research Report

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Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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